選挙の質が違う話。

市議会議員選挙もそうですが、実は、つくば市は、市長選挙も同時開催です。

ここでは選挙の質が違う話を少し解説します。

市長選挙は、一人を選ぶ選挙です。市議会議員選挙は定数28人だから立候補者の中から、複数名を選ぶ選挙になります。

市長選挙では、有権者は一人を選ぶのでわかりやすい判断ができるでしょう。公約はどうなのか?重点政策は何なのか?特に現職市長が出馬する場合などは、対抗馬はその現職に対しての対決色が強いイメージ戦略をとることが多いかもしれませんね。継続か?変革か? また、立候補者が一騎打ちの場合やもしくは3つ巴もしくは4つ巴になる場合は、立候補者の特徴を表面に強く出して、選挙戦を繰り広げます。有権者もわかりやすい判断をできるでしょう。

一方で、市議会議員選挙は、定数が28人なので、有権者からすれば立候補者が多くなるので、わかりにくいとも言えます。また、実際には、立候補者の中に数人のお付き合いがある方がいれば、例えば、家族で夫はA候補。奥さんはB候補。子供がいれば長男はC候補。娘はD候補。おばあちゃんはE候補というように、その家族で、票を分け合うことが現実的には有り得ます。

つまり、市長選挙よりは市議会議員選挙は、政策や政治理念というよりは、普段のお付き合いしている人間関係によって多様に影響されるわけです。

現実には、A候補の選挙スタッフでありながら、そのスタッフの奥さんはB候補にも票を投じているなどは、よくある話なのです。

市長選挙は、あまり現実的にはそんなことは有り得ませんね。白か黒かはっきりしていますね。

つまりこれが選挙の質が市長選挙と市議会選挙の質が違うということになります。

市長選挙と市議会議員選挙が同時になるのと?別々になることにも影響がまた多様になります。例えば、市長選挙では、現職候補Aとしましょう。対抗馬がB候補。A候補を応援する市議会議員の立候補者C候補と、市長選挙でB候補を応援するD市議会議員の立候補者がいるとします。

とある有権者Hさんがいるとします。市長選挙では現職のA候補を支持していますが、市議会議員候補は市長選のB候補者を応援する市議会議員の立候補者Dさんを応援するなんてことは、ざらにあるわけです。

つまり市長選挙と市議会議員選挙の同時選挙は、誠に複雑な人間模様を表現する場合があります。だから、選挙の戦略も、立候補者の立場によって、戦略を綿密に練り直す必要があるのです。

市議会議員と市長選挙の投票日は10月25日に決まっていますが、いま、国政では、衆議院の解散がうわさされています。つまり10月25日にもしも衆議院の選挙が同時に行われる可能性があるわけです。(ま、たぶん無いと思いますがね?)

そうすると、つくば市は国政選挙になると投票率がグ~ンと上がる傾向があります。また、国政になると政党色が強く影響されることにもなるからです。

そうなると市長選挙も市議会議員選挙も、影響されます。ただでさえ複雑な影響があるのに、国政まで入るとさらに複雑さが重なります。

このように選挙の質というものが現実にはあって、それによって有権者の投票行動も変化することがあるのです。

選挙のリアルなお話をご紹介しました。ぜひ、ご参考までに・・・。

今日もかなりの暑さです。皆さん、ご注意ください。