娘の誕生日は

4月28日が間もなくやってくる。娘の誕生日なので、私にとっても記念日だ。政治的には、サンフランシスコ平和条約発効の日だから、これによって、日本は敗戦後の占領支配下から解放され、主権を回復した記念日だ。一部には、これを独立回復の記念日にして、祝日にするべきとの主張をする人々がいる。もっともだとも思う。・

 コロナウイルスの対応をTVやマスコミ、ネットでいろいろ見ていると、我々日本人の感染症の脅威に右往左往している様子が見える。これは私自身も、ついつい、まさに連日の報道に、右往左往してしまう。人間の弱さだとの思いながらも、志村けんさんの死も、岡江久美子さんの死も、ショックだ。

話を戻そう。(ペコパか?)緊急事態宣言を発令しても、相変わらず安倍総理に対する批判はすごい。しかし、日本の場合は、強制力が法律的に発行できないわけで、これには憲法を基本的に見直すべきだ。野党は、安倍総理の批判をするが、核心の憲法上の欠陥については、国民に説明をせずに、批判をしている。卑怯だ。

国会でも、総理が説明しようとすると「コロナを利用して、憲法改正をしようとしている」と批判する有様だ。「私権の制限」が国民弾圧に繋がるとも批判する有様。先日、共産党の小池代議士の国会中継では、「火事場泥棒」と罵詈雑言。野党の政治家の質の悪さに開いた口が塞がらない。卑怯極まりない。

災害や今回のコロナのように、感染症拡大に対する緊急事態に日本の憲法は、対応できないことは、今回のことで、国民の皆さんは、理解できたのではないだろうか?今は、コロナの終息に政府は全力で取り組んでほしいが、この法律上、憲法上の欠陥を国会議員は、落ち着いたらしっかりと議論してほしいと思う。

4月28日を独立回復の記念日にしたいのであれば、まさに憲法改正の実現を政治目標にして、記念日制定をしてほしい。ちなみに、敗戦国のドイツは戦後70数年を経て、63回の憲法改正をしている。(ドイツの場合は憲法とではなく「基本法」というらしい)。ドイツだってイタリアだって、日本と同じ敗戦国だ。それでも主権在民の憲法だと言える。軍隊だってある、戦力だって保持している。なのに、日本だけ憲法が見直されないのはなぜなのか?本当に不可解な国だともいえるのが日本なのだ。

緊急事態が生じるとそれに気づきだすのが日本人??日本人の長所なのか短所なのか??

そんな思いが廻って、自粛で自宅待機する日々を送っている。

コロナによる感染拡大はヨーロッパの国々は、日本以上にひどい状態。だからというわけではないが、民主主義で主権在民の国々は、緊急事態宣言が発効すれば、「強制力」が発揮できるが、日本だけが「要請」しかできない。国も地方自治体の長も「命令権」も与えられない。これが先進国なのかどうか?改めて先進国で、主権在民の国のあり方を考える必要があるとも感じる。

大学生の娘は自宅待機で、ネット授業が行われるらしい。その準備をしている。娘が生まれたときは、4月28日の正午丁度だった。助産婦さんが、「誕生日は、4月27日かな?28日かな?どちらかな?」と。私は、4月28日ですときっぱりと答えた。27日よりは28日の方が良いに決まっている。娘が社会人となって働き始めたら、その時は、日本の憲法が改正されていることを切に望みます。