学生インターンとの会話

昨日は、午前中はPTAの会合。午後から水戸へ。田所よしのり代議士の発進大会と自民党青年局の役員会と懇親会に参加しました。学生インターン活動が始まったばかり。行動を共にして、いろいろな人と挨拶や会話を繰り返し、若い彼等に、政治活動の四方山話を解説していきます。

昨日も青年局の懇親会で、私と同じように学生インターンを受け入れている他の市議会議員の先生から『学生インターンにどんなふうに接して話をしているの?』と質問されました。私の場合は、私が普段考えていることをありのままにすべて伝えています。

箇条書きにすると主な内容は下記の通りだ。

1 議員とは、決断者。もちろん議論をすることは大前提だが、最終的には、賛成か?反対かを決断する人。そして、その批判および審判を有権者から市民から受けることが議員。同時にその責任はすべて負う。

2それが議会制民主主義。

3議員とはある一定の支持母体、団体があって存在できる。当選している。(各論によって議員になっている)だから、それらの方の意見の代弁しなければならない立場であること。

4一方で、現実の議会、政治の活動の中では、『総論賛成各論反対』の言葉があるように、各論ばかりの意見だけで、良識ある判断ができない場合もあること。

5その場合、自分の各論をあくまで押し通すのか?もしくは、各論を控えて押さえて、総論に足並みを揃えることもある。

6または、その逆もある。何がなんでも意地でも各論を主張する場合もある。

7総論各論は、49% vs 51% もしくは、51% vs 49% 。このどちらかの選択にいつも決断に悩み苦しみ板挟みを繰り返しているともいえる。

8各論とは、自身の選挙の支持を得られるか得られないかの、ひとつの目安ともいえよう。

9市民の声を聞くのはいいが?市民の声は、一方では利己主義ともいえるものが多い。

10税金を運用する以上は、平等性や公平性を鑑みての議論が必要ともいえる。そのうえで、議論が収斂してくればいい。つまり良識な議論が必要ともいえる。

※(ちなみに、今の国会の議論はとても良識な議論とは言えない。個人的には、地方議会の方がまともだと思う。)

11議会での議員の発言は、重い。その結果が必ず選挙の結果に跳ね返ってくるのが、議会制民主主義の基本。

12選挙運動に参加すればその意味も理解できる。

13議会活動だけで(議会を傍聴していれば理解できるとは限らない)は、議員の発言の真意は理解できない。

14選挙とは、何か?実際の選挙は、立候補者の政策や考えだけで、投票しているわけではない。他の人からの依頼によって、変わる。人間は影響力のある人の声掛けで、投票行動が変わってしまう。義理や人情や人間関係の付き合いの度合いで、変わる。立候補者をすべて理解して投票していない。

15大義名分も必要。

16いくら正しいことを主張しても、それが必ず社会に理解できるとは限らない。それを提言する人がどのような行動を取っているのか?それによって変わってしまう。

17良きも悪きもありのままを学生に伝える。

以上のようなことを主に私は基本に学生に接しています。後は、学生さんがどのように思うか?考えるか?また印象的なテーマなどがあったら、その感想文なども書いてもらっています。私自身も若い彼らの考え方を知るうえでとても参考になるからです。

学生を受け入れることは、多少なりとも面倒くさいことも事実ですね。

しかし、我が子供と同じ世代だからね。なるべく次の世代に知ってもらいたいことはたくさんあるので、わかりやすく伝えるように努めています。

参考になれば幸いです。