昨今のマスコミや報道では、長期政権による安倍総理に対する批判は多くある。私自身も、安倍総理を支持してきた。最近なども少し長いかなあとも思っていたが、麻生太郎副総裁の発言は、極めてもっともともいえる発言と感じて、久しぶりに国政に対する自分の意見をコメントしてみたい。
安倍総理の「憲法改正は自分の手で成し遂げなければならない」との発言を考えると4選を目指すのは当たり前だと感じた。
ポスト安倍に名前が挙がっている人々を、色々とみてみると、「憲法改正」に積極的に発言している人はいないと感じる。
ご存知のように、「憲法改正」は自民党の党是だ。だから「憲法改正」を訴えない自民党の国会議員はもともとあり得ない。はずだ・・・。
ところがその「憲法改正」を安倍総理以外の次期の自民党のリーダー候補は、強く言及している人がいないのが事実だ。
だから麻生副総裁は、「それならば4選を挑戦する覚悟は必要だろう」と言っているのだ。
極めて筋が通っている。
野党がどうのこうのというよりは、自民党の中の問題なのだろうが・・。
自民党の中で、党是である政治目標にチャレンジしない総裁などはありえない。
麻生副総裁のあのふてぶてしさで、ひねくれ者のような発言には、いい印象を持たない人も多くいるだろうが、すごく筋が通っている発言と感じた。
岸信介が総理大臣を退任した後、池田隼人が総理になった。もともと池田隼人さんも「憲法改正」に賛成だった人だと記憶している。しかしながら、総理になったとたんに、「憲法改正」は封印して、「所得倍増論」政策を最優先に、経済成長路線に舵を切ってしまった。
お陰で高度経済成長で大成功したともいえるが、政治的には「憲法改正」論議を封印してしまったわけだ。
政治家の評価は難しいが、これが良かったのか?悪かったのか?
麻生発言は、スラっと言い放った「安倍総理4選」だが、戦後の政治の最大の目標、自民党の政治目標を実現する一番近い選択なのかもしれないと思いました。
文責 五頭泰誠