議会報告会 が開催されました。(ちょっと長文ですが・・・・)

本日は、議会報告会 が開催されました。(ちょっと長文ですが・・・・)

つくば市の議会としては、初めての開催です。

区長会の方やPTA関係、保育園関係など。今回は試行的な開催とのことなので、人数を絞って開催しています。

開かれた議会とは??とのことで、全国的な流れなのでしょうかね?

内容的には、いろいろな意見が出されたので、参考になりましたね。

しかし、私は個人的には、この議会報告会については消極的な考えを持っております。昨年の改選前の議会の中では、「議会活性化」もしくは「議会改革」を積極的に推進するということで、行われていた経緯があるようですね。「議会報告会」を定期的に行う。それに伴い「議会基本条例」も策定していくとの流れが全国の地方自治体に広がっていることは私も認識はしておりますが、・・・。

ただ、私は、基本的には今の各議員の活動で十分なのでは??との認識があります。基本的には、今の地方自治法上で、何も問題ないのでは??との考えです。

市民に広い意味での意見交換の場を設けるということであれば、ワークショップみたいなものを、その時の重要な課題やテーマが発生すれば、ワークショップで広く意見を集約機能は素晴らしいことです。それはそれでいいことは議会でもやってもいいことだと思います。しかし、一方で、「議会報告会」も議員の自己満足だけの活動や形骸化が指摘されている面もあるからです。元来、政治活動は市会議員も各々の議員が政治理念や独自の活動を日々、やっているわけで、そこで政治力を競い合っているわけです。市民に対しても広報活動は積極的にしているし、後援会活動が基本ですが、独自の政治集会などもしております。その今、現在、やっている日々の活動以外に、なぜ、わざわざ「議会基本条例」や「政治報告会」をやる意味があるのかが??

よ~く考えると結構、基本的な疑問点が多く出てくるからです。??

「議会基本条例」については地方分権が進む中で、議会のあり方をさらに深めるために、広まっている考え方だとは思いますが、現行の地方自治法という法律がある上で、わざわざ改まって「議会のあり方」を作る必要があるのでしょうか??
現行の地方自治法上に特別な問題があるのでしょうか??わかりやすく言えば、「議会基本条例」は議会議員の生徒手帳なものと表現すればわかりやすいかもしれませんが、例えば「議会とは?」「議員とは?」を「議会基本条例」で明記することになるかもしれませんが、地方自治法上には、すでに同じ内容は明文化されております。わざわざ似たような条例をつくる意味がよくわかりません。我々の日々の活動は、自分の政治理念に基づいて自由であります。私も活動報告を作成し、桜地区を中心に配布活動をしております。必要な時は、会合や座談会などもします。わざわざ新たに「議会とは?」「議員とは?」ということを議会基本条例で作らないと立派な議員としての活動ができないのでしょうか??

いろいろ考えるとちょっと待てよ?!おかしいよな??ということが浮かんでくるわけです。

また本日開催した「議会報告会」についても、最初のうちは、いろいろ市民からの意見をいろいろ聞ける場になるということで、「いいことだ!」というイメージが発生しますが?これも回を重ねていくと毎回、同じ人しか参加しないとか?市民からの意見も、要望だけを聞くだけで、しかもそれは実現不可能な要望だけを聞くようになる可能性も指摘されております。また議会報告会のやり方も、本日の中には、初めてということで、いろいろ貴重な意見も出されておりましたが、先日の流山市の視察の折は、市民の意見に対して議員の回答は、「ホームページに詳しく載っております」というような意見が出されましたが、極めて短絡的なしかも市民多くがインターネットを共用しているわけでもないのに、まさにこれも過剰なイメージ誤認識して、回答してしまうという例もありました。本日の意見の中にも、「インターネットを使いこなせない議員がいる、また多い」「これでは何をやっているかわからない?」「何をやっているかわからない議員はダメな議員?」(広報PRの能力には差があるので仕方ないことなのですが。もうちょっと努力せよ!との意味だと受け止めましたが…。)「これからはやるのが当たり前」との意見がありました。これもごもっともな意見でこれを否定するわけではありません。逆にこれこそは世の流れなので、出来ない議員はできるように努力する必要がありますね。しかし一方で、政治がインターネットに頼り過ぎると、本当の政治からかけ離れた問題が生じることもありうると私などは、極めて慎重な考えになります。

FacebookなどのSNSを使っての政治活動のPR活動は、大いに活動するべきだと思います。私も正直、他の議員には、負けてはいないと、思っていますが(小久保議員には負けるかな?)、なるべくこれを活用して自分なりの考えや活動報告を掲載しております。しかし、これが出来ているからといってイコール、市民にとって素晴らしい活動をしているとか?安心や安全を与えているとか?議員としての活動を立派にしているとか?本来の政治の目的とは、なんら関係ないのでは?とも思えるからです。議員の役割は、最終的に義務と権利の使い方をしっかりと決断することにあると思っています。また公共の利益のためには、どのような活動や行動をするかが重要だからだと思うからです。この辺に現実とイメージによる政治の問題があると思います。

ポピュリズムという言葉があります。解説すれば「冷静に議論すれば答えが出ていることに反して、表面的な人気取りに走る政治のこと。」であります。民主党の政権が誕生したあたりから、現実的な問題をきちんと精査すれば、確かな答えは出てくるはずなのに、どうもイメージやその時の雰囲気を作りたてて、ポピュリズム政治が横行している。国の政治ばかりではなく地方自治にもそれに関するものは非常に多くあると考えております。

今回の議会報告会も、非常に素晴らしいことだとの認識も、ある一方で、基本的な考え方にキチンと立ち戻って、必要なものなのかどうかを議論していくことが重要だと思いました。