安心安全調査特別委員会の行政視察

5日・6日と安心安全調査特別委員会の行政視察に宇都宮市と郡山市を訪ねました。

宇都宮市では、「道路見える化計画」の進捗状況などの概要説明などを受けてきました。http://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/dbps_data/_material_/localhost/kensetsu/dobokukanri/mieruka-honpen.pdf

行政視察では、何といってもまず行政視察を受け入れてくれるための日程調整や準備などの段取りを議会事務局のスタッフの方が、事前に何回も連絡を取り合いながら、準備を進めておいてくれます。そして受け入れをして頂ける宇都宮市の担当の方も、その資料の準備や担当部署の部長や課長さんなどがわざわざ迎えてしっかりと説明をしてくれるわけです。今回も宇都宮市役所の建設部の土木管理課の方々が担当をしてくれました。宇都宮市役所に到着すると、まず議会事務局の職員さんがお出迎え。そして部屋に案内して頂いて、まず宇都宮市の熊本和夫副議長が歓迎の挨拶をしてくれました。そのためだけにわざわざ時間を割いて頂いてきてくれるわけですね。次に建設部の方より今回の「道路見える化計画」の概要説明を受けます。宇都宮市の「道路見える化計画」は5年を期限として、市内の交通渋滞個所、危険個所、事故多発箇所などを特別委員会を設置して、数値設定や市民アンケートや委員会での意見集約や市内の調査をもとに、整備に必要な案件に優先順位をつけていきます。これには、デミングサークルを使って(いわゆるPlan → Do → Check → Action )整備の進捗状況を明確化して行く方法であります。これにより道路整備事業が市民にとってどのように必要なのかをわかりやすく出来ます。宇都宮市の慢性的な渋滞個所や事故多発地区、危険個所などの改善に、予算を付ける重要性や優先性が市民にわかりやすく理解できることが宇都宮市の「道路見える化計画」では実証された例だとの説明を受けました。我が視察団の委員からも多くの質問が出されました。
 つくば市にも多くの道路を整備しなければならない個所は大変多くあり、市民から大変多くの要望が出されているわけですが、どの分野から優先的にまたは予算の規模をどのように付けていくかは?担当部署が決めて試行錯誤しながらやっているわけですが、市民の方々には、なかなかその辺の苦労が理解されていないことが多く見受けられます。市民の要望は、まず、自分の目の前の整備をしてほしいとのことが優先ですが、行政側は、緊急性や危険度、必要性などを多くの要望の中から、優先順位を付けていかなければなりません。予算が多くあれば何も問題はないのですが、限られた予算の中でのことですから、担当職員の苦労は並々ならぬものがあります。市民にとってもその実態が目に見えてわかりやすくできるのが一番いいことなのですね。今回の宇都宮市の例は、そういう意味では大変参考になるのではないかと、委員会のメンバーも同じような感想を持ったと思います。

次の視察先は郡山市の広域消防本部での消防災害対策の視察です。特に郡山市は東日本大震災での災害活動に大変興味深い事例がありました。福島原発事故の除染作業の様子も事細かくご教示を頂きました。郡山市では24時間体制で除染作業を行っていたそうで、その対応に大変な苦労をされたとの体験談を聞かせて頂きました。またちょうど防災システムのデジタル化の電気整備工事中だったために、その防災システムの内容の説明も受けることができました。

2日目の本日は、郡山市の市役所に伺いまして、「安心安全なまちづくりに関する条例」についての行政視察を行いました。条例に設立に至った経緯や推進協議会の発足。条例施行後の実績データなどの概要の説明を受けました。
郡山市は福島県で実質№1の経済都市であります。つくば市としても近い将来、茨城県の中でも県南の中核都市として、水戸市を凌ぐ大きな経済都市になる可能性は大きい。そんな意味では郡山市はまさにモデル都市としては非常に参考になるとの印象がありましたね。おまけに「子供総合支援センター」の視察も追加されまして、大変有意義な視察になりました。
郡山市の消防本部の職員の皆様や市役所の議会事務局の方々も、大変心温まる対応をして頂きまして感謝感謝でした。これこそ「おもてなし」の精神ここにありといった印象でしたね。

昨夜は少々、深酒が過ぎたようで、帰宅してからは身体がだるい感じがします。ここは早めに就眠しようと思います。以上、行政視察の報告でした。