行政視察 第3日目 石川県加賀市議会

最初に、田中金利議長から歓迎の挨拶。

平成17年の石川県内の平成の大合併。加賀市・山中町の合併。

人口は、66,869人。面積:305.87㎢。片山津温泉・山代温泉・山中温泉の3つの温泉郷があり、加賀市の観光の柱として。平成23年に北陸新幹線が、敦賀開業へ向けて工事が進む。開通予定に期待を持つ。と同時に、加賀市に新幹線を停めようという運動を展開中。YouTubeにて、新幹線に駅を誘致するための加賀市新幹線対策室を設置。「加賀停太郎」を主人公にした動画をアップしている。https://youtu.be/D05nIj57bfU

加賀市の議員定数は、18人。

議員報酬:議長 59万円。副議長 51万円。議員48万円。

市長 90万円。副市長 75万円。 教育長 67万円。

政務活動費 月額8万円。 

交際費(年額) 議長90万円。市長 180万円。

政務活動費が月当たり8万円。議員一人の活動費に対してコストが係る現状があるのでは?とのことでした。交通費がかさむ地域。しなしながら、積極的に行政視察などを行う必要性があるとのことでした。なお、つくば市の政務活動費は、月当たり3万円です。

以下には、研修中のメモ書きを表記します。

議会、本会議ライブ中継。委員会などのライブ・録画中継。傍聴を自由に参加する。

市民が参加する議会の主な活動は次の通り。

女性議会・小学校議会・中学校議会・高校生議会・議会だよりモニター員制度・議会おでかけ教室・議会モニター員制度。

議会報告会の様子。

22のコミュニティ地区。試行錯誤の連続。22のコミュニティを2年で二つに分けて開催する。一方、市長は1年間で22地区を市長との集いを開催している。運営はすべて議員が、準備、進行、片付けなど。企画・テーマなどは議会運営委員会にて決定する。

政策提案する議会へ。

平成24年 市民主役条例を制定。

平成25年 ポイ捨て等防止条例。

平成27年 地域医療を守る条例

平成29年 乾杯条例(九谷焼の地酒で乾杯する)

平成29年 災害対策基本条例

平成29年 いじめから子どもを守る条例

執行部への提言(市長への提言書)

平成29年 防犯カメラの設置に関する提言書

平成30年 柴山潟遊歩道整備に関する提言書

令和元年 一次産業の振興に関する提言書

金沢大学法科大学院との取り組み

大学院での講義。議員研修会の開催。大学院インターン

タブレット端末導入。

委員会審査の充実。

以前は、会議当日までに議員に資料が渡らず。現在は、前日までにデータ格納。所属委員会以外の会議資料も閲覧自由。

臨時会の議案配布

以前は、職員が議員宅へ持参。

現在は、データ格納のみ(予算書は会派室へ)

事務局の事務効率化

資料の大量コピー不要。資料の差し替えも即時対応可能。

全国から議会視察が増えている。

加賀市議会活性化委員会のメンバーから

タブレット導入時の議員間でのリールづくり。

なお、加賀市議会では、議員報酬の値上げ案が議会で可決されました。

今回は、加賀市議会の視察の感想は、確かにつくば市の議会改革と比較すると先進事例との印象は強かった。しかしながら、同じようにすんなり様々な改革案が導入できるか?これは、慎重に会を重ねて、進めていく必要があると改めて感じました。とかく議会改革と名前ばかりが先行して、本当に中身のある改革でなければなりません。あくまでも議会改革は、実効性のあるものを進めていくべきですね。

行政視察にいくとその地方自治体の特徴が長所も短所もあり、財政力や人口増減。経済事情、選挙区事情など様々な要素を鑑みて、その自治体の特徴、また裏事情なども聞くことができます。そんなところも行政視察の有意義性だと思います。