間もなく

選挙について

 

さて茨城県議会議員の選挙も、もう間もなくだ。告示まで約2週間。

 

有権者は、立候補者の政策や政治理念などを比較して選択することになる。

しかしながら、選挙とは、必ずしもそれだけの要素で投票しているわけではないのが実態だ。

 

例えば、自分にとってとてもお世話になっている人などから、お願いされたら、断り切れずにその依頼された候補者に投票することがあるだろう。

 

Aという立候補者の投票依頼をする活動で、Bという人を説得するために、Bさんに絶大な影響力がある人Cさんを探して、CさんからBさんに、Aさんに投票してもらうように依頼すれば、Bさんの投票行動に大きな影響力を与えるだろう。つまり選挙とは他人の「信頼」を借りて、投票依頼をしていると言えるだろう。立候補者の政策や政治理念で選択するよりは、むしろ世の中の人間関係は、そんな要素の方が多いのだ。逆に言えば、間違った情報で、真逆にケースもある。先ほどの例で、Bさんにとって、Cさんが毛嫌いな影響を与える場合だ。私も間違って失敗した経験がある。間違うと逆に最悪の場合は、Bさんは敵になってしまうわけだ。他人から「不信」を買うと大変なことになるわけだ。

 

Bさんにとって影響力があるCさんとはだれなのか?これをたどるために、選挙事務所では、人間的な情報収集に努めるわけだ。それが親子であり兄弟であり、親戚であり仕事場の友達であり、同級生であり、町内会の仲間であったり、先輩後輩であったり、人間関係は複雑だが、そんな情報をいろいろ話し合いながら、選挙事務所では、如何に立候補者Aに対する支持を得られるか?戦略を練る。またその実践のために、何をしたらいいのかを議論しているわけだ。

 

定数が1の例えば市長のように、一人を選ぶ選挙と市議会議員のように、定数が複数の場合の選挙でも、この運動の仕方が変わってくる。市長選挙などでは、白か黒かはっきりしてくるので、わかりやすい。先ほどの事例で、Bさんに頼んでもAさんがダメか?OKか?わりかし、Bさんの反応はハッキリする。

しかしながら、当選する人が複数で、立候補者が複数の場合。市議会議員などの選挙がそうだ。例えばAという立候補者とDという立候補者の二つの陣営から依頼された場合は、Bさんは、家族に有権者が4人いれば、票をAさんに2票、Dさんに2票というように、票を分ける可能性がある。一般的に日本人の多くは、両方にお付き合いがあれば、こんな行動をするだろう。

 

また『Aさんより、Dさんの方が厳しいので頼みます』などとDさん陣営が「同情作戦」で攻めてきた場合は、Bさんは、家族の4票を全部Dさんに投票する可能性も大きい。

 

よく「Aさんは実績があるし、人気があるから大丈夫だよ」などと事前情報で優勢などが流布される陣営が、もっとも恐れられるケースだろう。『選挙で絶対に大丈夫はない』と言われることは事実だ。うっかりすると前評判がいい立候補者が、うっかり落選の憂き目をあう典型のケースだ。

 

今回の茨城県議会議員選挙でつくば市の定数は、今までの定数4から1定数が増えて、定数が5になった。定数5に対して、9名もの立候補者が出馬する様相だ。激戦が予想される。

 

当初の予想でも現職は優勢とされるだろう。しかしながら、先ほどの最悪のケースになる可能性がないわけではない。気を緩めることは許されないわけだ。

 

今後の告示までの2週間で勝負が決すると言っても過言ではないだろう。

 

選挙のたびに毎回思うのだが、「選挙は難しい」。この一言につきる。

 

さあ、鈴木まさしを支援する我々陣営も一致団結してがんばろう。