入札に関する意見交換会

一昨日は、(社)つくば市産業育成協議会とつくば市との入札に関する意見交換会が開催されました。

詳細は下記のとおりです。

1)一般競争入札の実績については、主に入札の不調件数とくじ引き発生率などの説明がありました。

入札不調の発生率は、28年度比の11.4% → 29年度比は5.3%。多少の減少傾向がある。しかしながら、まだ42件の不調件数がある。

これに対して、同札によるくじ引きによる件数も、工事では29年度は、工事で79件。測量コンサルで6件。物品役務で413件。

くじ引きの発生率は、平成29年度は、25.1%にも及ぶ。くじ引きが多くなっている結果については、問題点はいくつかあるが?つくば市議会では、同札のくじ引き入札に場合は、工事については「最低制限基本価格」にランダム係数を乗じた制度を導入すべきとの意見書が可決された。

執行部の説明では、11月以降の入札からこのランダム係数の採用をする予定との報告を受けました。

さて、ランダム係数についての考え方はいろいろあるが、私の所見は、ランダム係数の入札制度を導入したとしても、長所もあるが短所もあると考える。

9月議会で、ランダム係数の入札採用に関する意見書が、ほかの議員から提出された。私は、反対の立場から、質問して、反対討論もさせていただいた。

入札の応札については、一般競争入札では、工事の設計仕様などを各会社が独自努力で積算ソフトや計算式を検討して、応札価格を決めて、札入れをしている。

ランダム係数の採用は、この各会社が努力して決定した応札価格が「落札価格」にならないという入札の根本的な欠陥があるということを声を大きくして指摘しておきたい。

極端な言い方をすれば、積算する必要がなく、単なるくじ引きだけで、入札をするのと変わりがないわけだ。(ちょっと極端な言い方でごめんなさい)

ランダム係数の採用を提案した議員にも、その認識の質問をしても、的確な返答は得られなかったのは残念だ。また結果的に、賛成が多数になってランダム係数採用の意見書は可決されたわけで、このランダム係数採用についての賛成議員の認識が正確だったのか?個人的には大いに疑問が残っている。

しかしながら、執行部としても議会の議決を尊重する対応をしなければならないとの説明を受けた。

入札制度は、確かに完ぺきな制度はない。今後も、公平性と競争性そして適正な利益確保をする必要がある。同時に、地元の業者の育成を鑑みて、あるべき入札制度を求めて大いに議論していきたいと感じた。

執行部の担当者や市長、副市長をはじめとして、入札に対する真摯な取り組みや考え方には、改めて敬意を表したい。今後も、地場産業育成を目標に粘り強く、あるべき入札制度に取り組んでいきたいと考えております。