行政視察第1日目 北方領土資料館。

昨日は行政視察。根室市の北方領土資料館。

ご存知の通り、北方領土問題の概要が理解できる納沙布岬にある北方領土資料館。納沙布岬から歯舞群島、色丹島が見える。まさに「そこにある危機」を直接実感できる場所と言える。

 

北方領土問題をおさらいしておこう。

下記は内閣府のHPより抜粋しているものです。

 

北海道の北東洋上に連なる歯舞(はぼまい)群島、色丹(しこたん)島、国後(くなしり)島及び択捉(えとろふ)島の北方領土は、日本人によって開拓され、日本人が住みつづけた島々です。これら北方四島には、1945年(昭和20年) 8月の第二次世界大戦終了直後、ソ連軍により不法に占拠され、日本人の住めない島々になってしまいました。
北方四島は、歴史的にみても、一度も外国の領土になったことがない我が国固有の領土であり、また、国際的諸取決めからみても、我が国に帰属すべき領土であることは疑う余地もありません。
北方領土問題とは、先の大戦後、70年以上が経過した今も、なお、ロシアの不法占拠の下に置かれている我が国固有の領土である北方四島の返還を一日も早く実現するという、まさに国家の主権にかかわる重大な課題です。


内閣府は、歯舞群島、色丹島、国後島及び択捉島の北方四島早期返還の実現を目指して、外交交渉を支える国民世論の結集と高揚のための広報・啓発の充実、政府と民間が一体となった返還要求運動の全国的な発展・強化を図るとともに、北方四島との交流の推進など、北方領土問題解決のための諸施策を推進していきます。

 

 

ご案内をいただいた岩山幸三 館長 さんより、現場の説明と歴史的な経緯、地元の根室市の考え方、また現在行われている交流事業。また漁業協定などの実情など詳細に説明していただいた。

 

終戦当時のロシアの対応は、まさに「火事場泥棒」のように、北方4島を力によって不法に占拠した。許さらざる者と言える。

 

現在のロシアと日本の状況は、2島返還論と4島返還論で難しい交渉が続いているという。もちろん4島一括返還が日本の基本的立場だが、交渉が長期化する中で、地元の模索も続いていることも理解できる。

 

資料館では、1945年から約2年間の日本人とロシア人との島民たちの共同生活の様子がわかってきた写真などが展示されており、運命的な狭間での日本、ロシア島民たちの複雑でありながら、共同で平和的な生活をしてきた事実も知ることができた。

昔、NHKの番組で、沢口靖子さん主演の『エトロフ遥かなり』というドラマを思い出す。

また択捉島の単冠湾(ヒトカップ湾)は、日本が戦争に突入した真珠湾攻撃の出撃地でもある。

 

平和であれと願いながらも、結果の残さなければならない問題解決には、何をしなければならないか??

政治を携わる端くれとして何ができるかを考える貴重な時間となりました。