憲法フォーラム in 茨城

本日は、憲法フォーラムin茨城に参加しました。鈴木まさし県会、小久保貴史市議、黒田けんすけ市議。ご苦労様でした。

これは、櫻井よしこさんが主宰する国家基本問題研究所が中心になって、「美しい日本の憲法をつくる国民の会」によって毎年、地道に活動してきた一つのフォーラムです。今日も「憲法記念日」ということで、全国で茨城も含めて15か所で同じようなフォーラムが開催されているとのことでした。

櫻井よしこさんのビデオメッセージが流れ、改めて早期の憲法改正の必要性を参加者みんなで確認したフォーラムでした。

国民の皆さんに、できるだけわかりやすく説明するためにも、要点を追って絞って確認したいと思います。主に櫻井よしこさんが主張し解説されている内容です。

1. 現在の日本国憲法の問題点。政府与党の自民党の改正案のたたき台の4項目。下記の通り。

2. 自衛隊の憲法明記。自衛隊の存在や役割などをしっかり明記する。

3. 緊急事態条項。災害やテロなど緊急事態が発生したときにどう対応するのか?憲法で明確にされていない。

4. 参議院の合区解消。各都道府県で1名は選挙区を作る。1票の格差問題の認識は見直す。

5. 教育の充実。自民党は主に以上の4つの項目を重要改正点としてたたき台としている。

6. 次に世界情勢について

7. 日本を取り巻く、国際情勢の変化。特に、北朝鮮と中国の驚異的な軍備膨張主義および軍拡行動。またそれに対して、日本と同盟国である世界の覇権国家であるアメリカ外交の変化。ロシア外交の変化。極東情勢の緊迫化。

8. それに対して、日本は自国を守るために、どのように世界と向き合っていかなければならないのか?それを真剣に考えると、憲法改正の問題にぶち当たってしまう。

9. なぜ憲法改正が急がれなければならないのか?

10. それは、戦後71年を経て、初めて憲法改正の国会発議に必要な3分の2以上の議席を、憲法改正に前向きな勢力が獲得している現状があるということ。この状態は、戦後71年を経て、初めての現象です。

11. 憲法改正の発議は、国会議員の先生方の役目であるが、憲法を改正するか?どうかは?国民投票で決める。我々、日本国民が自らの決断で決めなければならない。

12. 日本国民が自ら国家の危機と国民の生命を守るために、「国を守る意思」を内外に表明することが喫緊の課題であり、憲法改正は最優先課題であるということ。

フォーラムでは、現在の国会の状態を憂いている意見が相次いで出されていました。
議会議員の田山東湖議員は、森加計問題で時間を費やす維新の党を除く野党6党について。
特に、現在、維新を除く野党6党は、審議拒否を続けている。まさに民主主義としての議員としての仕事を放棄していることに痛烈に批判をされていました。

至極もっともな話。同意する。

フォーラムでは「今そこにある危機と自衛隊」というドキュメンタリー動画も披露されました。

さて、野党の立憲民主党は、憲法の改正については、反対を表明しています。
しかしながら、立憲民主党の枝野幸男代表は、民主党時代に論文を発表しています。『文藝春秋』2013年10月号に、「憲法九条 私ならこう変える」と題した枝野幸男・民主党憲法総合調査会長の論文が掲載されました。その主張する改憲私案は、安倍首相と同様に、集団的自衛権行使と国連軍・多国籍軍への参加など、海外での武力行使を容認するものです。当時の共産党の機関紙「赤旗」では、この枝野私案について、憲法改正という点では、安倍総理と同じ考えとして、痛烈に枝野氏を批判しています。

過去に私案を発表しながら、なぜ枝野氏は集団的自衛権に反対し、現在、憲法改正に反対しているのでしょうか?全く理解に苦しむ。現在は、安倍総理だけを打倒することしか頭にありません。これでは、国民の支持も上がらないことは自明の理であります。

最後に、私が今日感じたこと。憲法改正を実現するためには、国民投票で過半数を確保しなければならないが、それを実現するためには、国会議員ばかりを頼っていては実現しない。普段は、国政のこととは程違い地方政治の役割を担う市町村議員。または県議会議員などもこの憲法改正の啓発活動を率先してやるべきことだと強く感じました。そういう意味では地方公共団体の議員の役割は大きいと感じる。市議会議員とて国政の最重要問題「憲法改正」については国民と大いに議論する活動が必要だということです。

とにかく日本人がみんなで真剣に考えて決断する機会がすぐそこに来ているわけですね。

文責  五頭泰誠