河野太郎外相

最近の国会中継を見ていると、河野太郎外相のイメージは確かに変わった。
どうしても父親の河野洋平のイメージがあり、マイナスのイメージが強い。父親の河野洋平さんは、従軍慰安婦問題が話題になった時に官房長官。

ありもしない慰安婦問題を韓国との外交折衝の結果、いとも簡単に認めた政府談話『河野談話』を発表した。この政治判断が後に日本を貶めたかは、今となっては自明の理。
慰安婦問題は、女性の人権問題という拡大解釈に広がって、国連の人権問題の委員会でも、従軍慰安婦問題の根拠となった吉田証言もクマワスラミ報告の中に取り上げられている。後に吉田証言の吉田清次も証言が虚偽だったことを認めた。朝日新聞も30数年もの報道し続けたことを謝罪した。

25年以上経った今でも、日本は慰安婦問題を持ち出されて、日本外交のタンコブになっている。嘘八百を並び立てる他国からの外圧に屈した日本外交の失政の象徴が河野洋平さんの河野談話なのだ。

ご子息の河野太郎外相のキャラクターも、今まで反原発発言や対アメリカについての発言を聞いても、自民党の中でもかなりの異端児のイメージがあった。

だから安倍内閣の外相になると聞いて、これは安倍さんも「長くないな」と思ったほどだ。安倍内閣の命取りになりかねないとも思っていた。

しかしながら国会中継を見ていると、野党からの質問に対しての答弁は、毅然として隙もなく、まさに鉄壁の盾のごとく。その論陣には爽快感さえ感じる。曲学阿世の徒となった野党からは、おそらく誰も対抗できないのではないかと思ったほどだ。

読売新聞は、このところポスト安倍さんを取り上げて、石破さんや野田さんを取り上げているが、意外と河野太郎さんも面白い人材かもしれない。お爺さんの河野一郎さんも総理総裁になれなかったわけだが、孫がその意思を遂げられるかどうか?見ものかもしれないとも思った。

個人的には、自民党の党是である自主憲法制定の大義だけは、おろそかにして欲しくない。それがなければ、私は、応援できないから。