私が好きな渡部昇一さんの研究されたパスカルのパンセという本がある。
渡部昇一がわかりやすく解説してくれているので、ぜひ、皆様にもご紹介したい。
そこにある「賭けの精神」。神様がいるかいないかを損得で表現してみようと書いてある。非常に興味深い。以下、抜粋も含め少し解説する。
世の中は、学問だけで解決するか?現実の世界はしない。
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解決していたら宗教などありもしないはず。神様も必要ないと考えるが実際はそうはいかない。
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それでは神がいるかいないかを賭けてみよう?というわけだ。
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神がいると賭けてみた場合。
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勝ち = 幸福(神様がいるから)
負け = 何の損もない(神様はいない)
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神がいないと賭けてみた場合。
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勝ち = 何の得もない(神様はいないが)
負け = 取り返しのつかないことになる(神様がいてしまったから)
以上が、パスカルのパンセに書かれている【賭けの精神】の概要だ。渡部昇一さんはわかりやすく解説して下さっている。
先日の学生インターン生に、送ったメッセージにこの部分を引用してメッセージを送った。
少し抜粋する。
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〜 云々〜 若い皆さんは近い将来に、いろいろな決断を選ぶ場面に遭遇すると思います。今後の仕事や就職先?または人生の伴侶を選ぶ結婚など、もちろんそれ以外の人生には大きな決断をする時がありますが、大事な決断はそう何回もあるわけではありません。数少ない人生の決断の時は、大いに悩み苦しむと思います。私の場合でも例えば、結婚であったり、仕事を変えた時であったり、選挙に出馬する時でもありました。
私自身も今でもそうですが、その決断をする時は、とても勇気が要ります。自分ではわかっていても、やはり怖いから踏み出せない時もあります。決断をすることに恐れ、恐怖を感じます。
皆さんは、世の中は、学問だけで解決することができると思いますか?どう考えますか?反対にこんな問いをみなさんに聞いてみたい。『神の啓示』はあるということを信じられますか?私自身は未熟な人間だから48年間生きても一度も神憑り的な奇跡な体験をしたことはありません。しかし、人生のどこかで、残りの人生のどこかで、そんな奇跡が起こり得るのではないかと?夢を見ながら毎日過ごしています。神様がいなければ確かに、宗教はいらない。学問だけでいいことになる。しかし実際には世の中には学問だけで解決できないこともあります。〜 云々 〜 以上。
何を伝えたかったと言えば、最後は決断する力が必要だと言いたかった。伝えたかった。理論議論はもちろん重要だが、夢や政策を実現するためには、最後は決断力が大切なのだ。決定する勇気が必要だ。今の若者に最も必要な重要案件だ。決断したら賭けなければならない。決めたらやり遂げなければいけない。
パスカルの【賭けの精神】は、思い切った行動に出る時のきっかけになるはずだと考えたからだ。
賭けられる若さがあるっていいなあ。やはり若さって素晴らしい。