何と戦っているのか?

昨日の学生たちとの議論の中で、私がコメントした言葉に「日に戦。日に日に戦。日に戦。」と発言したが、それでは、一体、私は何と戦っているのだろうか?

 

私は保守政治家を自負したいと思っているので、日に戦(いくさ)とは、保守に対抗する政治勢力に対する戦いだと考えている。

 

それでは保守とは何なのだろうか?保守の対義語は?「革新」という言葉がよく使われるが?!過去を全部否定して、新たな理性がすべて正しいという考え方が「革新」だと言えよう。

逆に、保守は、過去に積み上げたもの中には多くの先人たちの知恵があって、その下には「謙虚」でなければならないという基本的な考え方が「保守」という考え方になるわけだ。

もっとも日本人は、新しいものを決して排除してきたわけではない。新しい今までよりも良いものは受け入れて、なおかつ今までのものは維持し続けていく。

時間は掛かっても、すべて受け入れる「寛容さ」を持ち合わせ、結果的には醸成して、新たな文化や考え方を産み出し創り出してきたと言えるのだ。この日本人の特徴を大事にしていきたい。この「寛容さ」も保守という考え方のひとつとも言える。

 

これが保守という考え方の概念だ。

 

私は、学生さん達との対話をして感じたことは、「革新」という考え方の学生がもっと多くいると考えていたのだが、昨日の学生たちは結構違っていた。意外だったという印象だ。とても緻密に謙虚に、政治に関心を寄せていると感じた。もっともしっかりと勉強しているから当然といえば、当然なのだろうが、・・・。

 

また昨日のテーマは「選挙」だったので、今までの私の体験した選挙の手法をいろいろ話してみた。かなり興味を持った印象だった。参考になったとしたらうれしい限りだ。なにせ「選挙」だけは、経験しなきゃわからない。裏も表もあるし、想像しているよりは緻密な地味なそしてかなりの労力が掛かっていることに驚いていた。

 

 

今の日本の政治に蔓延っているものの多くは、権利主張や個人主張、競争原理に、経済の効率化。合理主義だ。日本は戦争に負けたために、アメリカに支配された考え方が蔓延っている結果だと思う。しかし、日本のこれまでの伝統や歴史や文化をかんがみてみれば、今の日本に蔓延っている考え方は、確かに間違っている。本当の日本の姿を取り戻す必要がある。

 

私の好きなことばに、「民意に迎合せずに公益重視を!」という言葉がある。民意とは、国民や市民の多くの意見のことだ。確かに多くの意見があれば、それは政治の分野には反映しなければならない。議員としての役割も当然あるのも事実だ。税金は上げるな?負担は減らせ。給付は増やせ。つくば市でも水道料金も上げるな!都市計画税は無くせ!つくバスも無料にしろ!いろいろある。多くの民意がある。

 

しかし民意というものには、国をどうしようとか?つくば市をどのようにしようとか?という考えはないのだ!むしろ大衆の欲得ばかりを表現しているともいえるのだ。もちろん実現しなければならない民意もあるのも事実だが、民意の大多数は、冷静に謙虚に物事を議論する環境を与えない傾向にある。だから、保守という考え方に基づいて、「公益を重視する」ことが重要なのだ。私が昨年の住民投票に反対した理由も、この考え方に基づく理由からだ。住民投票という行為が、確かな情報や冷静な議論に基づく判断を下すことができるわけではない。また政治に無責任を与えてしまったわけだから・・。

 

話は飛ぶが、今年の秋に行われる市長選挙と市議会選挙。立候補予定者の名前もちらほら出始めました。今日も散策をしていると多くの意見を聞きました。「五頭さんはどうすんだよ。」と。嘘は言うわけにはいかなから、「まだ、だれとも相談してないですよ」と回答。

 

選挙は、負けるわけにはいかないから、これも厳しい現状と厳しい選択を迫られる。はてはて如何にすべきか?!しばらくは散策して皆さんの意見を聞いてみたいと思っている。

無題