おはようございます。「保育園落ちた」のブログが、話題を呼んでいるようです。
議会の一般質問でも、公明党の山本さん、市民ネットさんなどから、待機児童についての質問があった。
正確な情報に基づいての現状はどうなっているのだろうか?
安倍政権の「待機児童ゼロ」を掲げている。それにより確かに「保育拡大量」は確実に増えている。
消費税の引き上げにより財源を確保して「子ども・子育て支援新制度」により「待機児童解消加速化プラン」がスタートしてその効果は確実に現れているわけだ。
これにより全国の市町村においては、積極的に保育園などを前倒して整備しており、「保育拡大量」とはわかりやすく言えば、その保育園の増設や増設により児童受け入れの数の大きさを表したものだ。
「保育拡大量」が増え始めたことにより、当然、女性が①子供を預ける意識は高まる。情報も入るようになる。②またそれにより女性が「働く」もしくは「働けるかも」の意識も高まる。この①と②の意識がさらに行政にも伝わり、さらに「保育拡大量」の増加を行政もさらに加速化されるように努めている。
これは大変プラスな展開になっている。当然、保育園を経営する運営する側も、積極的に保育事業に参入する事業者も現れてきている。保育園に働き始めている方もいる。一方で、人材の確保が悩みでマイナスな要素にもなっている。
さらに専門的な知識を持ち合わせた保育士の数が、この急速に増加し始めた「保育拡大量」に対して、対応できないため、足りなくなっているわけだ。行政側も保育士確保にさまざまなサポート態勢を取っているわけだが、いかんせん保育士の賃金が安すぎるために、保育士の成り手がいないのが最大の問題なのではないだろうか?
その点は私は自民党の立場ではあるが、一般質問での共産党や市民ネットさんの質問内容を聞いていても、至極、「もっともだなあ」と思うところはある。
この「保育士の賃金」「労働条件についてのさらなるサポート」を大胆に拡大する必要があると思うわけだ。市町村レベルの問題ではない。市町村レベルでは限界があるわけだ。
「保育拡大量」の効果により、さらに、保育所に申し込む児童数も確実に増えている。それがさらに待機児童が増える現象に現れている。
子どもを産み育て、増やす国家的な大命題にチャレンジしているわけなので、決して、悲観的な意味での「待機児童」の増加ではないと思う。逆に、その効果が出始めているわけで、女性が産み育てる意識が高まった効果が「待機児童の増加」にもなっている。極めて建設的な明るいイメージでとらえるべきなのではないかとも思う。
ただそれにしては、もっと政府ももう少し大胆で効果的な政策を上げるべきとも言えるし、さらに、国民に対しても、とくに女性や若い子育て世代に、協力を求めていく意識的な活動も必要なのではないかと思うわけだ。
魔法の杖はない。しかし、戦後で焼け野原から立ちあがった大正から昭和1ケタ世代の先輩たちの人々は、歯を食いしばって、かつ、明るく未来の希望をもって、戦後復興と活力ある日本を見事に達成したわけで、それを思うと、今の現役世代も、前向きな考えで、生きる気概をみんなで共有して、この少子高齢化社会に対する挑戦を続けなければならない。
ま、特にそれをしっかりと市民の先頭にたって、伝えていくことが、我々「政治家」の重責なのは言うまでもないことだが・・・。
3月11日の大震災の起きた5年を向かえ。亡くなった方々に対して、生きている私たちが挑戦しなければならないことは何かをいま一つ、しっかりと考えるべきと言えよう。
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