最優先は何か?

今回の鬼怒川決壊で、常総市が災害復旧に苦慮している。今は、マスメディアやSNSの発達により、現場の状況や当時の映像が手に取るようにわかるようになった。現在、第一に優先すべきことは、一刻もはやく普段の生活ができるように、復旧に向かって邁進することだと思う。

現場で、市職員や自衛隊の方、もちろん市長を含む行政関係者は、必死になって、全力を注いでいる。もちろん被災された方も自力で復旧にあたっているわけだ。
このような前向きな被災地の方々の一番力を削ぐものは何か?人間の行うことは、完璧なものはない。だいたいみんな瑕疵がある。責任論を追求する正義の味方として現れる理想論者が、マスコミやSNSを使って、人災ごときの批判を始めたようであるが、そんなことは、後回しでいいわけだ。検証して責任を追求することは、1年後だっていいはずだ。

もっとも最優先は、復旧第一だ。

私が体験したつくば市の北条の竜巻の際にしても、同じような人間関係の複雑な、今にしてみればつまらない私利的ないざこざは、当時もあった。

しかし、そんなことは、被災地、被災者には関係のない話で、第一優先すべきは、復旧に全精力を注ぐべきものである。私も約1年後にはじめて北条の時の問題点を北条地区の復旧の現場の問題点を反省会の時に、口をしたことがあった。
4年余を過ぎた今でも当時のことを振り返って、たまに、議会などで政治の場で、指摘したりする。

つくば市の北条の時も、当時の市の職員はじめ関係者は、自ら顕にしないだけで、全精力をかけて復旧にあたっていました。たぶん、常総市の職員さんも関係者もみんな同じ思いで、いま、仕事にあたっていることと推察します。

悪いところの粗探しは、少し後回しにしたほうがよい。そんな議論は後でたっぷりできるはずで、マスメディアやSNSを利用してなんでもかんでも情報を発信すればいいとは思わない。

返って復興に立ち向かう人間の気持ちを削ぐものになり、人間の心を萎えさせる。一番の悪行にも思う。

それよりも、心ばかりのエールを送ろう。まだ始まったばかり。大事なことは、エールを送り続けることだと思う。