朝、思うこと(医療福祉の現場)

朝、思うこと。(医療福祉の現場)
今の医療の現場には様々な問題が混在する。行政側の施策もいかに増大する社会保障費を削減していくか?市町村の福祉行政はこれに苦慮している。当然、働く側にもそれを踏まえていろいろな問題が生じてくる。枚挙に暇ないほどたくさんある。

政治的に言えば、いま、日本が国家的事業としての大問題としての最大の課題は、少子高齢化。または、人口減少社会に直面する中で、如何にして、今まで維持してきた日本の皆保険制度を維持していくか?それに伴って介護保険制度・後期高齢者制度などの社会福祉及び医療制度を持続していくか?これが命題なわけであります。

現在の日本国民は、あまり現実的にはなかなか認識していないことですが、日本の社会福祉制度及び医療制度は、世界的に見てもこれほど上手く機能している社会保障制度は、珍しいことなのです。これは日本人の国民性にも大きく特徴付けられていることなのですが、当の日本人は意外とその重要性と特異性に気づいていないのです。

他の世界の先進国の方々が日本と同じような医療制度を執ろうとしても、おそらく意見が分かれて、政治的にも成立はしないし、制度施行もうまくいかないと思います。日本人だから実質的にうまく施行されている制度であるとも言えます。
さらに日本は人口減少社会に突入していくわけで、経済大国の日本に取って、これにより、経済成長が衰退していくことも予想されるわけですから、如何に経済成長を持続しながら医療制度改革を進めるか?ということはまさに重大事なわけです。

そこで、今の日本の社会保障制度の様々な施策は、今まで世界ではどの国もやったことがないことを挑戦しているわけでありまして、この「だれもやったことがない挑戦をしている」という意識を日本人の皆さんに理解してもらう必要があります。
これは医療福祉に携わる仕事をしている人にとってもこの認識を持っていただくことが非常に大事なことだと思いますし、ましては、行政マンとしてもその認識は重大です。

一般的な国民に対しては、国会議員や地方議員とて同じで、政治家がこのことを粘り強く説明していくことが重要であります。政治家としての最大の義務だとも言い切ってもいいでしょう。
そして政治家、行政、医療福祉の仕事をしている従事者、サービスを受ける国民の方々の理解の元に、日本の世界に冠たる社会保障制度(国民皆保険制度)を維持していくことができるわけです。

もちろん当然ながら医療現場の中には、それによるかず数え切れない程の摩擦や複雑怪奇な問題も発生しているわけです。医療に携わる方々の日々の苦闘や葛藤、疑問、矛盾などを私なりに推察すると大変な精神的な負担にもなっていることと思います。
しかしそれもこれも世界でどの国も達成していないことへの挑戦をしているわけで、その目的は国民のみんなの安心と安全な生活を確保することにあるわけで、この目標を明確にしていく必要がありますね。政治家は特にこの辺のコメ細かな目配り気配り、そして、国民への理解促進の活動を怠ることは、職務を怠っていることに値するわけで、今後も、引き続き、意識を高めていく必要があると感じます。

さて、今朝は、環境美化活動です。準備をして出発するとしましょう。