安保法案に関するつくば市議会での反対討論。掲載。

6月の議会で、安保法案に関する請願が出されて、それに対する反対討論を私が行った。もちろん私は、安保法案には賛成するものであるが、請願の内容は、今の国会で採決しないようにとの請願だった。
以下に、その反対討論を掲載します。
 請願27第3号、4号、5号、6号、8号、9号、10号の請願に対しての反対討論をいたします。
 安全保障関連法案については、何が問題かというと、安全保障の体制と日本国憲法の関係がねじれているわけですね。そもそも論として、現在の日本国憲法は戦後のポツダム宣言後の世界の国際秩序の中で確立された安全保障体制により、その当時の日本の位置づけを固定化する、危険な国だから武装解除して非軍事化すべきということで、日本の立場を固定化するために、連合国軍によってつくられた憲法ということなんですね。つまり安全保障体制と憲法の関係は一つのセットになっているわけです。それが戦後70年にもなって、現在の世界の国際秩序中での安全保障体制も劇的に変化しているわけで、当然日本の立場も変化してきております。日本は自由主義体制の中に組み込まれて、安全保障体制を構築する一員としてアメリカとともに同盟を組んで重要な役割を担うようなっているわけです。
 このように、安全保障体制と日本国憲法のねじれ現象を改善しなければならないと安倍総理は言っているわけですから、ですから、これは憲法を持ち出して、できませんとか違憲だとかの議論は現実的なのかということになると私は思っております。今までの歴代の総理や有名な政治家の方でも、本来、政治家がきちんと議論すべきこの問題を棚上げして、引き延ばして政治家としては逃げてきたわけですね、卑怯だったわけです。ですから、安倍総理の今回の行動に対しては、私は非常に評価すべきものと認識していますし、全面的に支持するものと考えております。
 今の国会の論戦やマスコミの報道を見ていると、もちろん細かな技術論は必要なものだと思いますけれども、先ほどの問題の本質については、国民に非常にわかりにくいのではないかと考えております。特に、戦争をするための法律とか徴兵制にする法律にするとか、中には匿名の自衛官のコメントで戦争に行かされるとか、怖くてどうしようもないとか、ありもしないネタを使って変な言葉ばかりが横行して、本質の論点がごまかされていると感じております。これまでも自衛隊は服務の宣誓をして命がけで任務に赴いているわけで、一部には本当に無礼だと言う自衛官の方もいるので、そういう卑怯な扱いで自衛隊を利用しないでほしいと思います。
 自衛隊というのは、与えられた条件下で最大限のパフォーマンスを発揮する組織であります。安保法制が仮に通ったとしても、それ相応の人員や配備、予算、装備もろもろ処遇など、まだ全然追いついていないのが現状で、ただ自衛隊はそれでも絶対できないとは言いません。そこで、肉を削ぎ、血を出してでもやってしまいますので、そこを政治がしっかりと議論をして、改善をしてほしいと感じております。自衛隊の方はほとんどが志願兵で、例えば高卒の方が多いとかもちろん一部大卒もいるけども、その人たちは憲法を遵守して、私の命はかけると言って服務の宣誓をして、自衛隊入ってくるわけで、その遵守すべき憲法が半世紀も憲法学者が話し合ってもわからないということなのですから、これはおかしな憲法だということなんですね。
 私は自民党はですね、本当にみんな野党が違憲だ、違憲だというのであれば、9条改正も同時にはしらせればいいと私は思っております。自民党の結党以来の党是なんですからね、民主党の中でも、辻本さんみたいに極左ばかりでなくてですね。今回は安保法制に関しても、憲法改正しても賛成する議員もいるんじゃないかと思いますが、長島さんとか、そういうふうに感じております。
 そして現実的に、ことし2015年は中国が明言している第1次列島線突破の具体的な目標年になっております。第1次列島線突破というのは、九州を通って沖縄、台湾、フィリピン、ボルネオ、南シナ海をぐるりと囲む、そこをことし中に抑えこみたいと考えているわけです。今は南シナ海、フィリピンの領土をですね、、勝手にコンクリートでつくってますよね。秋あたりは東シナ海です。そのために備えをしなければならないことで、政府は進めているわけです。私は自民党は政府与党として中国と北朝鮮は脅威だとはっきり明言すべきだと思います。
 以前、この議会でも領土教育について一般質問をさしていただきまして、その時に逆さ地図を皆さんにご紹介しましたけども、このように日本のまわりの国、特に中国や北朝鮮、ロシア、韓国の日本に対する外交姿勢は激変しております。
 先般の日米首脳会談でも、アメリカのオバマ大統領は中国は間違っているとはっきり明言しているわけですから、国を守る重大な法案ですので、できるだけ早くしっかりした議論を展開していただいて、野党さんも審議拒否などをしないように、また自民党もですね、数が多いからといって、政権与党としてのおごり、緊張感を持っておごりを排除して、緊張感を持って議論をしてほしいと思います。
 趣旨は、もろもろの考えを述べましたが、これをもって、請願27第3、4、5、6、8、9、10号の七つの請願に対する反対討論といたします。
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