行政視察1日目(松山市 坂の上の雲まちづくり事業について)

行政視察1日目(松山市 坂の上の雲まちづくり事業について)

視察初日は愛媛県の松山市。松山市は人口516,233人。ご存じのとおり県庁所在地で政治・経済の中心都市である。また夏目漱石や正岡子規をはじめとする多くの文人を輩出している。今回は、小説「坂の上の雲」をまちづくりに活用した例を視察させていただいた。

司馬遼太郎が書き上げた小説「坂の上の雲」は、秋山好古・真之兄弟と正岡子規の松山出身の主人公3人の明治という時代で生きた足跡を描いたもので、このまちづくりの基本的な考え方は、この小説から織りなす物語を、松山のまち全体を屋根のない博物館とするフィールドミュージアム構想を展開するものだ。

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まちづくりというととかくインフラ整備だけで計画を作っていくものがほとんどだが、松山市の場合は、小説そのものをまちづくりの舞台演出として実現しようとしたもので、とても興味深い。もっともそれだけの根拠となる歴史と文化が整っている環境があるということは、強味とも言えるだろう。

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質疑応答では、総事業費70億円のまちづくり交付金についての議論になり、国との交渉の様子なども聞くことができました。

最後に、この事業の核となる「坂の上の雲ミュージアム」の中を見学。つくば市にもこのような面白い構想ができないものかと感じましたね。市内全域を回遊性の高い物語を作ることができないものかと思いました。とても参考になりました。また松山市の路面電車も乗車して運行の様子を見学してきました。