農業委員会の選挙について

来週から農業委員会の選挙になる。定数は28名。選挙のやり方は公職選挙法に準ずる。といっても通常の選挙とはかなり違いがある。まず選挙区は各旧町村地区に分かれる。筑波6名・谷田部6名・大穂3名・豊里3名・桜2名・茎崎1名。これが選挙の定数になる。他に推薦枠がある。JA2名・共済組合1名・議会からの推薦から4名。以上が内訳だ。
現在の立候補予定者の予想は⁇例えば、私の地元の桜地区では、現職が2名。新人が3〜4名ほど名前が上がっている。このままでいけば選挙になる様相だ。
農業委員会の選挙は公職選挙法に準ずるといっても、例えば公営費用は出ない。通常の選挙では、ポスター代、事務所の人件費、お菓子料など認められているものがあるが、公営費用が出ないが為に、逆に言えば報告義務もない。だからお金をかけてもいいということになる。選挙事務所で食事を提供してもいい。ポスターもどんなものを作っても良い。つまり通常の選挙よりお金がかけやすいといえよう。またもう一つの特徴は、投票者が分かりにくい点だ。農業委員会の選挙の投票者は、農業耕作者としての届け出を(1月末まで)提出している人に限っている。農業耕作者であってもこの届け出を出し忘れている人も多いので、投票者が分かりにくい。『農業委員の立候補者です。よろしくお願いします』といって訪ねても、その訪ねた家の人からは『あ、投票権がないんだよ』なんというケースも当然考えられる。市議会議員の選挙よりも難しいというところだ。
桜地区以外の他の選挙区も、今回は、選挙になる様相が強い。よく事情を知らない方は『選挙で白黒した方が良い』と言うが、それは選挙の質にもよると思う。農業委員会の選挙に市議会議員選挙以上の手間暇、お金までかけていいものだろうか?調整はつかないものだろうか?と個人的には判断している。

一般の皆様にはなかなか知らないことだと思ったので、解説をしてみました。