私の立場は、「住民投票に慎重な立場。」
本当は「住民投票に反対の立場」だったのかな?とも思います。
率直な感想は、実は、控室の時に、つくば市以外の鉾田市、那珂市、城里町、竜ケ崎市の住民投票の事例を詳しく聞きました。感想としては、それぞれ各市町村ごとにいろいろな政治事情というか?議会事情があるので、複雑だと感じましたね。
つくば市の事例の場合の住民投票に対する考え方と、ほかの市町村の事例と比較するにしても、あまりにも議会上、および政局が複雑なので、必ずしも、住民投票が反対だとか?!賛成だとか?も言えないようにも感じましたね。
私自身の基本的な考え方は、市民運動の方々は、議員ではないので、その方々が「住民投票」運動をすることに関しては、なんら否定するものではないと考えております。
問題は、それを受けた議会での議決で、議員がそう易々と住民投票を受け入れるべきなのか?ということなのです。
つくば市の事例は、市長の基本計画に賛成した議員も結果的には、多くの議員が、住民投票を選択しているわけですね。二択と三択の違いはあったにせよ、与野党ともに大多数の議員が、住民投票に賛成したわけです。私のような考えは、少数意見だったということですね。このような議員が自分を否定するような選択をすること自体に、私は、もっと慎重になるべきだとの考えだったわけです。
最後に、学生さんが私にしてくれた質問内容が、とてもよかった思っています。「本当は、多くの議員さんが、住民投票などは、やりたくないと考えているのではないでしょうか?」。これにはまいりましたね。「その通りだと思います。」と私は回答しました。
本当に考えていることをきちんと意思表示できない議員はたくさんいます。私もまったく否定はしません。しかし、実際には、市民の声を無視することについて、批判を受けるのが嫌なのではないでしょうかね?が、ゆえに、自分の考えをハッキリと言って、議論を戦わすことを選択しないで、自己保身に走ってしまう議員の姿が、浮き彫りにされたような質問でしたね。
最後に、議員の市民に対する説明努力に尽きるとお話をさせていただきました。つくば市の議員は27名。その27名の議員がもっと、必死になって、市民に対して議会で討論されている内容の情報開示や説明を全員が100%。いや150%くらい必死に、毎回続けていれば、住民投票など市民の方が、求める必要性がなくなるはずです。最終的には、議員の努力義務が必須です。
これに尽きると思います。会場内で、「議員や市長は信用できない」という意見が多くありました。市民の信頼の回復や低投票率を解消するために、最終的には、議員の努力がまだまだ不足しているということに尽きます。
また同時に、いたずらに議員の立場を自ら貶める必要はないはずです。正々堂々と信念をもって議論を展開して、あえて批判を受けるべきで、その気概を持つことも議員の心構えと感じました。
ほかの市町村の例も複雑怪奇ではありますが、いつも政治は難しいものだと感じました。また一つ勉強になった一日でもありました。