学校で教えること

天皇の退位の特例法が成立したことに伴い、天皇の皇位継承についての議論が議論が湧いているようだが・・・。

 

私の知り合いの方が若い頃、海外生活をしていた方(いわゆる帰国子女)が、当時、現地の人に、日本の歴史についての質問をされたらしい。
「なぜ徳川は天下を取れなかったのか?天皇に変わって日本を統治できたのではないか?」
「他にも日本の歴史のわからないところは、なぜ日本はずっと天皇による統治が続いているのか?説明してほしい!?」「『武士』は、武功により戦で勝てば力で日本を統治できたのに?なぜ天皇を倒して天下を取らなかったのか?」

 

外国人からの歴史の質問についてどのように答えたのか?

知り合いの方曰く、「わからない。」と答えたそうだ。

「なぜわからないのか?あなたは日本人なのに?」。と再質問。

続いて「学校では教わっていないからだ」。

それに対して、「信じられない。日本の歴史、特に天皇についてはこれだけ世界で一番の稀有な家系があるのに、日本の教育はそれの事実を教えていないなんて」。

というやりとり。逆に「学校の教育でしっかりと教えるべきだよ」などと言われたそうな。
以上のような話を聞いてみなさんはどんな感想を持つでしょうか?

私自身も天皇がなぜ続いているのか?なぜ武功猛々しい時の権力者が、天皇を超えて日本の国を統治できなかったのか?(もちろん歴史にはそれを謀った事例はあっただが・・・)。疑問だが、事実として歴史の結果として、日本は天皇を上回る為政者が統治をしていない。

 

前にもコメントしたが、日本書紀に出てくる統治の仕方をコメントした。「シラス」と「ウシハク」だ。どちらも「統治すること」の意味。違いは、天照大御神や天皇が統治する場合は『シラス』。天皇は、民の心によく耳を傾けて現状を知り、民の心を自分の心として民の幸せを祈り願う、そして統治することが『シラス』になります。
一方、豪族が戦を繰り返して、力を背景にして統治する意味合いがあるのが『ウシハク』となります。
同じ統治する言葉でも意味合いがまったく対照的で、内容も全然違いますね。

※もっとも天皇の場合は、統治者というよりも、実際には「常に国民の平和と安寧を祈りを捧げ続ける人」という意味に感じます。これが他国の人から見れば、日本の不思議なところなのだろうな・・・。

 

国際社会がこれだけボーダレスになって、日本もそれに対応するために、中高教育にも英語が必修になっている。会話をする上でも日本語教育よりも英語教育に重点をおくような流れにいる。しかしながら、いくら英語が話せても、さっきの事例で、外国人の方が質問する日本の歴史の内容を説明できないのが事実。というよりもこの日本の歴史を学校教育で教えていないわけだ。これは非常に重大な問題だとも思うわけだ。

 

 

私も昭和43年生まれ。いくら思い返してみても、学校教育の場で教わったことがない。

日本書紀や古事記を自分で調べてみれば、「シラス」と「ウシハク」の違いがわかったのだ。しかもこの天皇、日本の統治の事例は、世界的に稀有な例で、しかも2,000年以上、綿々と続いていることは、世界に誇れることなのだ。これを教育現場でしっかりと教えるべきなのではないかと思っている。しかもこれは日本の歴史、事実なのだから・・・。

 

天皇退位により特例法が制定されて、せっかく天皇について、皇位継承について、日本の国民が考える機会を得たわけだから、いい機会なのではないだろうか?

 

日本は敗戦後に学校の教育方針がGHQによって強制的に変わりました。明治、大正までの歴史の教育とは、まったく違うアメリカによる統治支配による教育指導で、確かにこのような歴史を教えることを封印された。「ウォーギルトインフォメーションプログラムWar Guilt Information Program」政策がこれだ。しかしながら、もうすでに戦後72年を迎えようとしている。

 

天皇の退位の準備は法律的には整い、それに伴い新たな天皇即位の準備が今後進む。安倍総理の戦後70談話も歴史的な意味もある。これを機会に歴史教育のあり方をしっかりと見直すべきではないだろうか?自国の歴史を事実として確認して、子供たちにしっかりと自国の歴史を教えること。重要だ。今こそ歴史教育を見直すべきではないだろうか?

 

この関連の一般質問をつくば市議会の中で、やりたいと考えております。

※写真は、大日本帝国憲法の策定に携わった井上毅。「シラス」と「ウシハク」の考え方基本に憲法策定に尽力したと言われています。

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