久留米市役所 FMラジオと防災対策について

久留米市の緊急告知FMラジオシステムの整備について。

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久留米市は人口30万人。福岡県では、博多市、北九州市に次ぐ3番目の都市です。

平成10年から市が出資したFMラジオ(ドリームFM放送㈱)と防災協定を結んで、供用開始。災害緊急時に、市からの直接緊急情報などを割り込み放送ができるようにしてあります。また、社会福祉法人、医療機関、幼稚園、保育園、行政区会や土砂災害特別警戒区域内世帯に、「緊急告知FMラジオ」を整備。この「緊急告知FMラジオ」は、普段は、電源が入っていないが、災害緊急時には、久留米市からの緊急信号を送り、受信すると電源が自動起動するシステムになっております。なかなかの優れものです。もちろん通常は電源をいれてFMラジオを聴くこともできます。
この平常時に、電源が入っていない場合でも、災害対応ができることが特徴的ですね。

現在、久留米市内に1,533台が運用されております。

現在は、毎月2回の試験放送。試験放送前に事前告知を行い、緊急信号を発生させて、音声放送を行うそうです。ラジオのパーソナリティが緊急放送をやる場合もありますが、市の職員もできるように訓練されております。

現在は、Jアラートとの連動を模索しているとのことでした。

Jアラートとは、弾道ミサイル発射情報、津波や地震など対処に時間的余裕がない自体が発生した場合に、通信衛星(地域衛星通信ネットワーク)を用いて国(消防庁)から情報を送信し、市町村の同報系防災行政無線を自動起動するなどして、住民に緊急情報を瞬時に伝達するシステムであります。

つくば市に、同じようなシステムが運用できるのか今後の課題ではありますが、先進事例を間近に見ることができて、大変な収穫を得ることができたと考えております。