娘の誕生日でした。4月28日。

昨日は、娘の誕生日でした。4月28日。
4月28日は、大東亜戦争の日本の敗戦後、日本とアメリカとの戦争状態を終結させるために、1952年(昭和27年)にアメリカ合衆国のサンフランシスコ市において、サンフランシスコ講和条約が公布された日です。
今では、日本がアメリカと戦争をしていたということを知らない若い人がいるそうですが、日本は、戦争に負けてアメリカの占領されていました。約7年あまりだったと思います。今の日本の憲法(日本国憲法)は、日本がアメリカに占領されていた時に、制定された憲法と言われています。明治憲法(大日本帝国憲法)の改正憲法として、法的には意味づけされていますが、現実には、日本が戦争に負けた後に、アメリカが日本の国体を弱体させるために、占領下のアメリカが修正した改正憲法が日本の今の憲法なのです。
つまり日本は、戦争に負けたあと、アメリカによって書き換えられた憲法を、自国の日本人の憲法と認めさせられて、その憲法を70年あまりずっと最高法規として使用してきたわけです。
娘たちも高校の授業で、政治や歴史の近現代史で学ぶことと思いますが、そんな経緯があります。
元来、国家の憲法というものは、その国民みんなが自分たちで話し合って、決まりごとを決めるものです。主権者たる国民がみんなで話し合って、はじめて、立派な自国の憲法というものを決めて、運用されていくべきものです。しかし、日本は、戦争で負けたために、本来自国民でつくるべき憲法を、戦勝国のアメリカによって作られた憲法を施行しているわけですね。わかりやすく言えば喧嘩に勝ったものが、喧嘩に負けたものに「あーやれ!こーやれ!」と命令されて、勝った物の言いなりのような法律、決まりごとを押し付けられたわけです。それが約70年間も一度も改正されずに、見直しもされずにいるわけですね。
アメリカがなぜそんな憲法を日本に押し付けたのか??それは戦争で負けた国を再び戦争ができないような国にしようとしたからです。そうすればあとは勝った国のいいなりになるからです。そんな狙いが当時、戦勝国であったアメリカにはあったということです。
しかし、時の流れは過ぎて、戦争が終わってもう70年も経っています。
先ほど、日本とアメリカが戦争をしたことなんて知らない世代がいると話をしましたが、あまりにも多くの時間が過ぎていることも事実です。今の世界の政治や経済や社会の情勢は大きく変化してきています。今までの日本の憲法が、世界情勢の変化に本当についていけるものか大きな課題が出ているわけです。
アメリカの軍事力や経済力はオバマ政権になって、すっかりネガティブになりました。世界の覇権国家の役割から自国のことを優先するようになりました。世界の警察の役割をこれからは否定する、拒否することも今後あり得るからです。
また中国の軍事力の増強は、小泉総理が北朝鮮を訪問した時の10年前の時に比べれば、およそ5~6倍の規模に達している現実があります。日本にとってみれば大変な驚異になります。他にも様々な国際情勢の変化に対応しなければならないわけです。
今を生きる私の世代や娘たちの世代は、真剣に考えなければならない状態にあるわけです。そして、これからの日本の未来の行く末を考えると、そろそろ今一度、見直してみてはどうだろうか?今一度、日本の憲法を現代の日本人が、改めて、本当に今の時代にあったものなのか?日本の本当の良いところや日本の伝統や歴史を反映した憲法なのかを見直してみてもよいのではないか?という機運が、日本の政治の中に、高まってきています。
安部総理になってから、本当に「憲法の改正」という言葉が不自然なく言えるようになりました。これは非常に大きな変化だと思います。
私も市議会議員という地方自治の政治の世界に身をおいている立場があります。基本的には、私も日本の今の憲法を改正したほうがいいと思っています。
今の日本人が自ら(主権者たる日本人が)自分たちの国の憲法を自分たちで色々な議論をして、見直す必要があると思います。
娘の誕生日4月28日がそんな意味を持つ日だったので、ちょっと真面目な政治の話を書いて表現してみました。
高校に入ってまだ間もないけど、少しずつ焦らず、自分の力で出来ることとできないことをきっちりと見極めて、先生や先輩などと色々な話や議論をして、ぜひ、勉強に頑張ってもらいたいと思います。
学生生活の基本はもちろん勉強です。でも高校生活の特に人間関係の基本は、常に相手の立場にたって物事を考えることです。色々な問題や課題が起こると思いますが、まず、一旦立ち止まって、まず自分はどう思うか?そして相手はどう思うか?相手の立場に立ったら、どういうふうに行動するか?自分だけの立場だったら、どのように行動するべきか?どちらがみんなのためになるか?ノブレス・オブリージュ(仏: noblesse oblige)という高校の教育方針をよく思い起こしながら考えるといいかなと思います。
いろいろ考えてください。いろいろ悩んでください。若いし今だから時間はたっぷりあります。失敗してもいい。またやり直せばいいし。
ま、とりあえずちょっと長くなりましたが・・。(また五くみの斉藤幹事長に怒られそうだが・・・。先日も長文は読まないからもっと短くするようにと怒られました。)
娘の誕生日に思いを寄せて。
追伸:ノブレス・オブリージュ(仏: noblesse oblige)最近、教わった言葉です。わかりやすく言うと自分の力は、社会の役立つものとして使わなければならないという意味でしょうか?ある意味でいろいろ考えさせられる言葉だと思っております。

無題