台風19号

今回の台風19号は、日本各地に大きな被害をもたらした。2015年の常総市の大水害と比較しても、雨量においては、匹敵するほど、いやそれ以上だったのかもしれない。TVなどのマスコミの報道でも『命を守る行動をしてください』は、間違いなかったのだろう。

つくば市も桜川の水位が上昇して、『避難準備』・『避難所開設』・『避難勧告』と繰り返し災害速報が流れ、市民の皆様も大きな不安を感じた状況が続きました。

10月12日豪雨から翌日の13日の午後の田土部の堤防の状況をご覧ください。

続いて、14日の早朝で水位が無事に下がった状況もご覧ください。

全国的にみても、大きな災害であったが、ダムの緊急放流についての話題も注目された。緊急放流が本当に必要なものなのか?ダムの詳細を知らない一般の市民にしてみれば、理解不能なのかもしれない。今後、市民に緊急放流の意味を知らせることも必要なのかと感じた。

また、八ッ場ダムが10月1日から貯水試験を始めたことで、今回の台風の対策にも大きく役割を果たしたとの賞賛の声が上がっていることも注目しなければならないだろう。今後の日本全体で取り組む災害対策の基本的な考え方をもう一度、見直すきっかけになるだろうとも感じた。

国土交通省関東地方整備局の速報によると、13日午前5時現在の水位は標高573.2メートルとなり、満水時の水位(標高583メートル)まで10メートルほどに迫ったとのことだ。

周辺では11日未明から13日朝までに累計347ミリの雨が降り、山間部から流れ込んだ水でダム湖の水位は約54メートルも上昇した。八ッ場ダムがなかったら、群馬県が終わっていたという声もあがっている。「無駄な治水事業など無い」
「民主党政権のままだったら下流は今頃大洪水か」。脱ダム宣言をした旧民主党政権が実施したパフォーマンス仕分けのようなものはいらないだろう。

国も市町村ももう一度、国土強靭化と多様な天災による災害対策の抜本的な方針の見直しを迫られるのは、いうまでもない。そしてそれは、国民の命を守ることにつながることは間違いない。特に政治家の意識改革が必要だとも感じます。