行政視察 第2日目

都市建設委員会 行政視察 第2日目 

山口県萩市 

持続可能な住民主体のまちづくりについて(地域振興計画「夢プラン」の策定について)

山口県萩市の概要

山口県の北部に位置し、総面積は、698.31㎢。全体として、標高700mを超える山々が連なって、低地は少なく、大半は山地が占めています。

現在の萩市は、旧萩市・川上村・田万川町・むつみ村・須佐町・旭村・福栄村が編成され、平成17年の大合併で、1市2町4村が合併しました。

人口は、48,234人。議会定数は、20人。

日本は、幕末における西洋技術の導入以来、西欧以外の地域で初めて、かつ、極めて短時間のうちに飛躍的な発展を遂げ、産業化を達成しました。萩市には、明治日本の産業革命遺産が多くあり、製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業の重工業部門に西洋技術を移転し、成功した日本独自のプロセスを示すもので、日本が「ものづくり大国」となる基礎を作った歴史物語がこの萩市に詰め込まれています。

世界市場の規則と呼ばれる日本の産業化を現わしている8県11市に点在する23の構成資産が、平成27年7月8日世界文化遺産に登録されました。

萩の産業遺産群は、産業技術導入の最初期のもので、「萩反射炉」、「恵美須ケ鼻造船所跡」、「大板山たたら製鉄遺跡」、「萩城下町」、「松下村塾」の5つの遺産で構成されている。幕末に西欧の技術を取り入れ産業化を目指した萩(長州)藩の全体像とその特質を明瞭に現していることに大きな価値があります。

夢プラン策定について

地域に対する思いの共有、行動を起こす第一歩として地域の夢プランを作成することが趣旨。

2年間をかけて、各地域10~20人程度の委員に集まっていただき、ワークショップや協議重ねながら、地域の「夢(将来像)」を設定し、その夢の目標に向けた取り組み、地域や行政の役割、スケジュールなどを設定していきます。

下記の事例など

1.地域資源を商品化して、道の駅などで販売する。(須佐地域:「弥富そば」)

2.収益性があがるようなイベントを開催する。(阿武川ダムのカヌー体験など)

萩市の研修を聞きながら、つくば市が現在行っている「つくばR8地域活性化プランコンペティション」と重なった。https://www.city.tsukuba.lg.jp/jigyosha/oshirase/1006677.html

地域おこしは、どの地方自治体にも共通している大きな課題で、その実現と実効性には大きな課題があることは事実だ。萩市は、人口減少の象徴的な自治体だといえる。つくば市の人口増加自治体と同じ比較ができないかもしれないが、町おこしの共通事項は多くある。

研修後には、日本最大の木造校舎「萩・明倫学舎」にも御案内いただいた。

幕末から明治初期の歴史の遺産が展示してあり、長州藩が多くの優秀な人材を生み出した理由がここにあると感じた。

山口市へ向かう途中で、松下村塾にも立ち寄り、歴史ヒストリアを体験させていただきました。