スイス (永世中立国) を知る

左足の捻挫の治療がなかなか長引いている。議員になってから、時間が空いたときに挨拶回りもしていたが、さすがに今は控えている。今日も特別な予定は子供との時間だけ。
ネットでいろいろ情報収集していたら、非常に面白い情報を見ることができたご紹介しよう。

スイスという国の特徴だ。この国は、ウィキペディアで詳細に載っているので、皆様も一度のぞいてみてほしい。ご存じの通り、永世中立国である。これをウィキペディアではこのように解説している。

永世中立国とは→【以下、抜粋「将来もし他国間で戦争が起こってもその戦争の圏外に立つことを意味するものであり、自国は中立の立場である事を宣言し、他国がその中立を保障・承認している国家。また、外国軍隊の国内の通過、領空の飛行、船舶の寄港、外国の軍事基地の施設も認めない。軍事的な同盟国が無いため、他国からの軍事的脅威に遭えば、自国のみで解決することを意味する。」】

しかし実はスイスは非武装中立国家ではないのです。一般的に私たちが想像されている概念とスイスの実態は全く正反対なのだ。次に特徴を何点かその特徴をあげてみます。【ウィキペディアより抜粋】

1. まず軍隊を保有している。国民皆兵を国是としており、徴兵制度を採用している。約4,000名の職業軍人と約380,000名の予備役から構成される。
2. スイスの男性の大多数は予備役軍人であるため、各家庭に自動小銃(予備役の将校は自動拳銃も含む)が貸与され、定年を迎えて予備役の立場を離れるまで各自で保管している。
3. 現在でも、軍事基地が岩山をくりぬいた地下に建設されるなど高度に要塞化されており、国境地帯の橋やトンネルといったインフラには、有事の際に速やかに国境を封鎖する必要が生じた場合に焦土作戦を行うため、あらかじめ破壊用の爆薬を差し込む準備が整っている。仮に、国境の封鎖に失敗して外国の侵略を受けても、主要な一般道路には戦車侵入防止のための障害物や、トーチカが常設してある。2006年までは家を建てる際には防空壕(核シェルター)の設置が義務づけられていた[7][8]。その数・収容率と強固な構造は他国の防空壕より群を抜いている。古い防空壕は地下倉庫や商店などとしても再利用されている。
4. 東西冷戦の時代には、政府によってスイスの一般家庭に配布された小冊子『民間防衛』の内容からもうかがい知れるようにスイス国民はあまねく民間防衛組織に加入し、有事に備えていた。冷戦の終結後は、民間防衛組織の多くが役割を失って消滅したか、人員や装備を大幅に削減したため、現在のスイスには「民間防衛」が発行された当時のような高度な防衛体制は、もはや存在しない。それでも、政府が食糧を計画的に備蓄し、スイス軍の施設と公立の学校については、シェルターが装備されている。民間でも、過去には自宅や職場にシェルターを装備する義務があったが、現在では撤廃された。それでも、任意でシェルターを装備している企業や個人が多いことで有名である。
5. スイスにおける国防の基本戦略は、拒否的抑止力である。敵国にとって、スイスを侵略することによって得られる利益よりも、スイス軍の抵抗や国際社会からの制裁によって生じる損失の方が大きくなる状況をつくり出すことによって、国際紛争を未然に防ぐ戦略である。2002年の国連加盟後も、この基本戦略は変わっていない。

私は永世中立国というものを誤解していました。永世中立=非武装中立と思ってる人が多いようですが、実際は正反対なのだ。簡単にいえば、どの国にも味方しない代わりにどの国とも敵にならず、どの国からも軍事支援を受けないということを宣言した国なのだ。

具体的には外国軍隊の国内の通過、領空の飛行、船舶の寄港、外国の軍事基地の施設も認めません。軍事的な同盟国がないため、他国からの軍事的脅威に遭えば自国のみで解決することを意味するわけです。ですので、非武装どころかスイスは全身ハリネズミのような武装国家だ。(むしろ武器を輸出してるぐらいです)

スイスをあたらめてみると非武装とは正反対の国民全員が武装し、ほとんどの男子が軍事訓練を受け、万が一攻められた場合は国民総出で戦う要塞のような国。資源ないわりに、超強力な軍隊を持ってるんで、攻める側のメリットがない!そうやってはじめて中立を保ってるわけです。

日本の憲法改正議論が進む中で、安倍内閣が提示している「国防軍」の設置など、日本が自立した国家になるためには、何が当たり前に必要なのかを考える必要があります。スイスのような第一次世界大戦から200年間も戦争に巻き込まれない国のあり方がどのようなものなのか?非常に参考になる国だと感じました。

憲法改正なども安倍内閣が明確に提示している政治課題だ。参議院選挙もあるが、その結果しだいで、この大きな政治課題に挑戦して欲しいのは私だけだろうか?
安倍内閣には頑張ってほしいと改めて思いました。