12月議会の様子-1

つくば市議会は、昨日終了しました。選挙後、すぐに議会に入り、選挙の後片付けや御礼のご挨拶もできないままの12月定例会でした。開会初日より早速、新しい議長副議長を選出しなければなりません。今回の市長選挙の影響が色濃くでたのは言うまでもありません。

塩田尚議員が議長に選ばれました。前回に引き続き再任ということになります。議長の任期は通常4年です。しかし、慣例で2年後に自ら辞表を出して、実際には2年交代ということになっています。再任ということは4年ですね。異例と言えるでしょう。五十嵐新市長を支援した方が16名という多数ということで、このような異例の結果となったと考えられます。

私の個人的な意見としては、市長選挙の論功行賞ということよりも、もう少しバランスを考慮する結果にするべきだったのかとも思いましが、一方で、逆に勝ち組の主張も尊重しないことにもおかしいかなとも思いますね。前市長の時は、逆に、我々は冷遇されたわけですからね。しかしながら議会はかなりアンバランス?!不安定要素を含んでいると考えております。五十嵐新市長になってからの初議会で、五十嵐市長を勝手連的に支援した共産党議員の方々は、補正予算案に反対討論をしたためです。最初に反対討論をした橋本圭子市議は、「補正予算案には反対するが、五十嵐市長に反対するものではありません」とコメントしました。かなり意味深な発言とも取れますね。次の3月議会は来年度の予算案が提出されます。五十嵐市長になってから初めての予算編成案になるわけで、これに対して同じような反対討論をするのでしょうか?その動向に注視する必要があると考えております。

副議長の人選は最大会派の我々「自民つくばクラブ・新しい風」からとなりました。神谷大蔵議員が選出されました。総務常任委員長は滝口隆一議員(共産党)。文教福祉常任委員長は橋本圭子議員(共産党)。常任委員長を2つ共産党になりました。これも異例と言えましょう。環境経済常任委員長は北口ひとみ議員(市民ネット)。今回の市議選挙で4議席を確保した市民ネットの躍進の結果ともいえるでしょう。市民ネットは、他にも都市建設常任委員の副委員長を宇野信子議員に、また議会運営副委員長を皆川幸枝議員が選任されました。これも今までの議会にはなかった異例の人事とも言えます。

私は、議会運営委員長に選任されました。議会運営の要ともいえる重責です。通常は、歴代の議長経験者や長老議員が務めるような役職だと認識しておりますが、そういう意味では2期目の私にとっては身が引き締まる思いであります。ほかにも環境経済常任副委員長も兼任です。ほかにも黒田健佑議員は議会報編集委員長に。長塚俊宏議員も総務常任委員長になりました。

市長選挙での影響ももちろんありますが、このような議会人事に関しては、やはり数の論理が強く働きます。今回、私共の会派が最大会派の7名になりました。ですから当然、会派を組む意味も大きいわけですね。選挙でかなり上位に当選しても、議会の中では同じ考えを持つ仲間がいて、そのグループを形成しなければ、力は発揮できないことがよくわかります。選挙で高い投票数で当選することももちろん議員の評価の優劣を示すものですが、議会での数の力関係の法則をどのように捉えて議員として行動するか?それも議員としての能力だということになるわけです。その力学的法則を乗り切れなければ、自ら目指した政策や理念を達成することはできない現実があるのです。

 

一般の市民の方には、なかなか理解できない分かりにくいことですが、この議会の中の赤裸々な様子を表現してみました。

 

一般の市民の皆さんにも、ぜひ、ご自分が支援した他の議員の皆さんに、この議会の様子を詳しく聞いてみてください。ご参照の程、よろしくお願いいたします。