行政視察、3日目。宇治市の「地域水道ビジョン」と「水道料金の値上げ」について

行政視察、3日目。

宇治市の「地域水道ビジョン」と「水道料金の値上げ」について

宇治市の水道事業は、人口の減少化により、水道収入の減少化と水道施設の老朽化・耐震化の促進により、「宇治市地域水道ビジョン」の中間ビジョンの見直しを検討し始めた。

宇治市水道事業経営審議会が設置され、経営に関する諮問を経て、答申が提出された。

答申の提言の主な内容は、下記の通りです。
1.低所得者向け料金は福祉政策として実施すべきで、公営企業で適当ではない。
2.用途別料金体系ではなく、口径別料金体系への移行を検討すべきである。
3.水需要を抑制する逓増型料金体系は時代に合わないのではないか。より適切な料金体系を検討すべきでは。
などなど。

宇治市の水道料金改定の背景とつくば市の水道事業の背景は、比較するとよく違いがわかる。宇治市の場合は、人口減少により水道料金収入が減少している。また水道施設の老朽化と耐震化率も低い。耐震化工事を進めたいが、収入が減少しているので、その財源確保の必然性から料金改定の必要性に迫られたわけだ。

つくば市の場合は、第一に受水料金と徴収価格の逆ザヤ現象が大問題だ。これでは70億円ほどあった積立金も底がつく。またつくば市の場合は、まだまだ未整備地区がある。簡易水道の施設も、多くあるがこれの切り替えにもかなりの費用が必要だ。故に答申の内容も料金改定の必要性が明記されているわけだ。

つくば市の水道事業の健全化のためにも、料金改定は先送りできない案件だと考える。

今回の視察では、委員会メンバーの質問も緊張感が漂っていたことが印象的だった。

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