答弁調整

会派代表質問の答弁調整がはじまった。

3月議会開会の日に、市原健一つくば市長から、平成28年度の予算と基本方針(所信)が表明された。この「所信」(約10数ページにわたる)に基づいて、会派代表質問が行われる。

市長の所信に対して、各会派の考え方を市長に問い質すのが会派代表質問だ。一般質問は、個別の案件を取り上げて、集中的に問い質すのに対して、会派代表質問は、少し大枠の考え方を取り上げることになるので、質問そのものの性質が違うと言うことになる。

2月25日に会派代表質問の通告書を議会事務局に提出してから、市の執行部の各部が、質問者に対して、ヒアリングを行うことになる。質問に対して、答弁するのは市長だが、実際にその答弁の内容を作るのは、担当部局になるわけで、質問者に対して、事前にそのヒアリングを行って、質問の意味合いなどを事前に聞く作業がヒアリングになるわけだ。答弁調整(ヒアリング)とは、悪く言えば、質問者(議員)と執行部側の談合といえるだろう。談合の方がわかりやすいのかもしれない。

担当者からすれば、議会で発言するコメントは、その後の行政施策に影響することにもなりかねないので、質問者の質問する内容を十分に聞き出して、責任ある発言文を作成しなければならない。特に、医療や福祉や重要案件などの質問内容が出されれば、担当者の方々は、部局総出で、答弁調整に参加して、質問者(議員)にお伺いを立てて、質問の本質を聞き出す必要がある。立場はわかるが、結構、必死に聞いてくる。責任があるので当然なのだが。

議員の方からは、会派代表質問という性質もあるが、質問者の個人的な考えによっても、質問したい内容も優先順位ももちろんある。また、会派代表質問ともなれば、議会の花形の舞台でもあるので、自分の議員としてのPRにもなるので、特に重要案件や自分の政治的な第問題に対しては、かなり突っ込んだ質問をしたいのが、質問者としての正直な心境だ。

その質問者と担当部局の表と裏の心理合戦がぶつかり合うので、なかなか真剣な談合のやり取りが行われる。担当の方からは、「これは質問しないでください。」。「それには回答できません。」なんてことも言うこともある。

過去、2回の代表質問は、すべて私が質問したが、今回は、我が会派「つくば自由民主党・つくば維新の会」は、新しく会派に加わった黒田けんすけ議員が担当することになった。

今回の答弁調整にも、過去の経験もあるので、同席して欲しいということで、答弁調整に参加したが、ちょっと距離をおいて、黒田議員と執行部の答弁調整をみていると、そのやり取りがなかなか面白い。人間の機微がいろいろ見ることができて、とても興味深く聞くことができた。

さて、本番では、どのような論戦がくりひろげることになるのだろうか。期待したい。

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