歩いても歩いても・・・?!

歩いても歩いても

さて今年は選挙の年だ。つくば市は市長選挙と市議会議員の同時選挙になる。ここのところ毎日、後援会の活動報告を配布させていただいて、さくら地区(旧桜村エリア)を散策している。要は歩いているわけだ。

選挙はお金をかけないように、しかも歩いて稼ぐにつきる。しかし、現実に歩いても平日の昼間はまず人がいない。お勤めの方、共働きの方は、当然、家にいないから仕方がないので、ポスティングするのみだ。周辺地域では、在宅されているのはお年寄りの方だ。元気な方はまだいいが、大体、耳や目が遠くなって、歩くことにも不自由な方は、玄関先までくるのもやっとだ。しかたがないので、活動報告も、玄関先またはポストに置いていく。選挙は歩いて稼ぐとはいうが、現実は、なかなか歩いても市民の方とお話が出来るケースはなかなか少ない。

連日の散策は続いているが、3~5分くらい会話できたのは、5~6人くらいだ。歩いても何か反応が返ってくることも少ないので、これを続けていても?と、ついつい不安が募るのも心配性の私も「この選挙のやり方がホントにいいのだろうか?」つくづく考えてしまう。この「歩く歩く」は、昔の選挙のやり方といえる。ま、基本中の基本なのだが、保守系の私のような議員は、いつも自問自答しながらやっていると思う。「このやり方で自分の支持は広がっていくのだろうか?」と。

東京や千葉、埼玉の都心では、よく街頭活動をよく目にする。駅前などで街頭をやっているのだが、せいぜい通勤通学時間帯の朝夕の少ない時間帯を狙ってやっている。しかし、政治家の「政策」や「政治に対する考え方」を少ない時間で市民や有権者に伝え切れるわけがない。当然、「頑張っているんだ!」という印象付けは与えるかもしれないが、政治家の評価とはそれだけが大事なことではないはずだ。

後援会組織を拡大する方法もある。各市町村の各町内や行政区毎に後援会の役員を配置し、いざ選挙となれば、その後援会の方々が、その担当した地域を候補者の為に、活動して頂けるからだ。

この後援会があれば選挙は強い。後援会の組織を使えば、候補者の政策や政治的理念などを後援会を通して市民や有権者に伝えることは、確実に広がると言える。一方で、この後援会の組織を拡大していくには、それなりの経費もかかる。政治団体の活動とはいえ、それなりの寄付を募らなければやっていけない。後援会の運営には電話代や事務所を常設したり、必要最小限度とはいえども、経費がかかる。毎月ごとに定例役員会などを開いても、各地区ごとにやって行ったら、かなりの経費がかかるだろう。これでは、経費倒れになってしまって後援会の運営自体が出来なる恐れがある。つまり資金力がある候補者は運営を維持できるが、資金力がない候補者は、この後援会を拡大することはなかなか現実的には難しいということになる。

選挙で、候補者の支持拡大を広げるには、様々な方法があるが、どちらにしても、政治家の政策や政治理念や活動報告を一般有権者に、しっかりと伝えていくには、大変な労力がいるということは、はっきりと言えるだろう。大きな支持母体がバックアップしている候補者(労働組合系、公明党なども)は、またケースが違うが、保守系無所属となれば、どれも自力でこの活動を作っていく以外にない。

歩いても歩いても、ホントに支持が広がっていくのだろうか?このやり方がホントにいいのだろうか?と。そんな杞憂を思いながら、今日も散策しました。

明日も、明後日も、秋の選挙までこの活動が続く。根気よくやらねば・・・。