特集:総合運動公園基本構想

特集:総合運動公園基本構想
3月議会の一番の注目は、なんと言っても「総合運動公園基本構想」による用地取得の案が提出されたことです。執行部案は、総合運動公園の候補地を17か所の中から、30ヘクタール以上の4候補地(1水守地区・2若森佐地区・3栗原地区・4高エネルギー南側URの未利用地)を絞り、高エネルギー南側のURの未利用地を最適地とし、URの未利用地、約45.6ヘクタールの用地を取得する案を議会に提出したわけであります。購入する土地の価格は、1㎡当たり約14,500円。総額66億円になります。また構想計画では、導入施設の規模も概要が説明されました。内容は、次の通りです。
1. 第1種公認陸上競技場(補助競技場含む)
2. ラグビー兼サッカー場
3. テニスコート
4. アーチェリー・弓道場
5. 総合体育館
6. 屋内プール
7. その他のスポーツ施設(多目的グランド)
以上です。

陸上競技場の収容人数は25,000人を見込んでおり、駐車場の必要台数も1,200台を見込み。特徴は、防災機能や、子供から高齢者また身障者までの人々が楽しむことができるスポーツ・レクリエーション施設の整備となっております。総工費は約300億円。年間維持費は、約3億円を見込んでおります。国庫補助はまちづくり交付金を活用して、土地代含めると総額366億円余りになります。これは、つくば市の一般会計の約半分になる予算規模で、つくば市の公共投資でも過去最大といってもいいでしょう。

議案は、総務常任委員会で付託されて、先日、委員会が行われました。
委員会の中では、いろいろな議論が行われました。市の単独事業にしては、構想規模が大きすぎるのではないか?財政危機にならないのか?茨城県との協力などにより行った方がいいのでは?収容人数は5,000人くらいの規模に圧縮してはどうなのか?東京オリンピックの練習会場として、必ず確保されるのか?2019年の茨城国体、またはラグビーワールドカップには、活用される見込みを執行部は、関係機関と協議しているのか?年間3億円にも及び維持費をどのように賄い補っていくのか?将来の市民の負担増にならないのか?

議会の期間中でも、賛成の団体からも反対の団体からも、議会の中へ、要望活動が相次いでいるのが、現状であります。

私も正直迷っているのが、正直なところでしょうか?地域経済の起爆剤として実効性が確実なら大胆な公共投資もしてもよいと思います。一方で、その後の運営がきちんと維持できるのか?現段階の構想では、極めて不明確な点も多々あるからです。
議会の中でも、与野党の駆け引きも終盤を迎えております。

どちらにしても来週の最終日に決めなければなりません。まだまだ悩むところであります。