土曜日の大雪の日に、第37回都市問題公開講座 に参加してきました。大きなテーマは、「国土強靱化ーその内実を問う」です。
基調講演は、大西 隆 (慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科特別招聘教授/日本学術会議会長)
「災害に強い地域づくり」が演題でした。「減災」という考え方が、世界的に問われている。国連防災世界会議が2015年3月に仙台で行われる。
これに向かって、世界でも減災の取り組みや科学技術の応用などが議論されていることのお話がありました。日本は、東日本大震災の復興政策いわゆる国土強靱化基本法の基本理念に
基づいて防災の国家政策を進めていく。安倍内閣誕生後にようやく道筋がついてきたなどのお話がありました。
パネルディスカッションでは、現在、内閣官房参与の京都大学の藤井 聡教授。ほかにも高知県の尾崎正直知事も参加。予測される南海トラフ地震に備えて、どのような対応をしているか?具体策を聞くことができました。
しかし、南海トラフ地震による最大の想定津波高さは34mだそうです。想定死者数は、32万3千人。経済被害は、220兆円と言われているそうです。これは最悪のケースを想定したものですが、あまりにも酷すぎて、高知の県民の方も失意に明け暮れたと話しておりました。それでも、現実を直視して、津波避難タワーの設置計画、シェルターの設置。医療資源の充実、防災へり基地の整備などなど、防災・減災対策の推進に全力を傾注しているとのことでした。
とても参考になりましたね。明日は我が身。そして、備えあれば憂いなし。です。
京都大学の藤井 聡教授のコメントはとても印象的でした。哲学の話までいくんですよね。おもしろいオッチャンだと。ニーチェやハイデッガーの話までいきましたからね。
ちなみに、藤井教授は、私と同じ歳でした。またこのような講座を参加してみたいものです。