行政視察第1日目 小松島市議会

議会運営委員会の行政視察 第1日目。

徳島県小松島市に議会研修にきました。

小松島市は平成21年より議会基本条例に取り組み、通年議会、また議会でも「事務事業評価」を実施しており、早くから、議会改革に取り組んでいる議会。

議員年金を最初に廃止した自治体としても有名とも言えます。

一年通しての通年議会を実施。特に各常任委員会が年間テーマを決めて、勉強し議論し政策を考えていくことをしています。

つくば市は議会活性化特別調査委員会で、より良い議会の活性化についての議論を展開しているところです。

つくば市の場合は、予算決算委員会は導入しておらず、今後、導入するべきとの委員からの意見があり、その導入の是非について議論されているところであります。

決算委員会は事業項目を決め、事業評価を議論し、市に意見をあげ、次年度予算に反映するように取り組んでいます。またそれを次年度の予算に反映させる仕組み。

つくば市の現在の議会のやり方が、決して、悪いわけではありません。予算についても、各常任委員会で分野を振り分けして、委員会付託をしています。

予算委員会の設置についての意見は、なるべく多くの議員が予算案について議論参加をできるようにしたいとの意見があったからです。

私の意見としては、予算委員会が設置されたとしても、イコール議会改革が必ず進むものとは、短絡的には言えないものだと考えております。予算委員会の設置についても、メリットとデメリットは必ずあります。執行部対応が間に合わない懸念があることや、返って議会運営の非効率な面もないとは言えない。

現在の国会の予算委員会をみても、本来の議論とは全く関係ない話が延々と続くようでは何にもならないですからね。もっとも地方自治体の議会では、今のような国会の体たらくの様相は、現実的にはあり得ないとも?!?!

小松島市議会の議会改革について、市民の意見はどのようなものなのか?と質問をしたところ、「実は、そんなに市民の意見は変わりはないです。」との返答があったことも印象的でしたね。

議会報告会のあり方も、常態化すると市民の参加者は、同じ人ばかりになってしまって、議会報告会の形骸化が進んでいるような答弁でもあったと思います。ワークショップ形式なども取り入れて、創意工夫をしているようですね。

どちらにしても「議会改革」の言葉だけが先行して、中身がしっかりしていなければ何にもならないとも感じました。

特に、つくば市の場合は、過去に「住民投票」を実施した事例があるわけで(※当時は、私は、住民投票自体には非常に、慎重論でした。軽々にやるべきではないとの立場でした。)、住民投票を選択したのは、議会であったはずです。地方自治法上は、確かに議会を補完する意味でも、住民投票は認められているわけですが、実際につくば市で住民投票をやった結果、問題解決が進んだのかどうか?は極めて懐疑的だと、私は考えております。

これについては、私の過去のSNSにて、コメントを参照されたし。

現在のつくば市にとって、最もあるべき議論が展開できる議会運営をしっかりと進めるべきとも改めて感じましたね。