消費税について

消費税について


安倍総理の解散のコメントの中に、消費税の使い道について変更することを表明した。
これについては、厚生族の議員からは、不満が続出している。今回で、引退を表明した丹羽雄哉元厚生大臣のコメントが報道された。

なぜ丹羽雄哉さんが怒っているのか?


もともと消費税10%は約5兆円程度。内訳は、社会保障に1兆円程度。もともと3党合意に基づく消費増税分の約4兆円は国債の返済にあてて、財政健全化を図る予定だった。安倍総理は、その使途の変更をこの選挙で突然打ち出した。国債返済にあてる4兆円の内の2兆円を子育て支援や教育の無償化に使い道を変更するというものだ。当然、プライマーバランスの黒字化の達成目標も明言をさけてしまった。


丹羽雄哉さんが、怒っているのは、自民党の中の党内議論が何もなされていなかったことに、不快感を示している。どうやら医療や福祉などの厚生関係の自民党の議員さんからは、だいぶ不満が続出しているようだ。

消費税については、安倍総理は、少し手続きとしては、強引だったのかとの印象は避けては通れない。急な解散の決断をしたためだろう。私の勝手な推測だが、安倍さんは、本当は増税すべきではない?!と考えているのではないだろうか?しかしなかなかそうは言えないがために、使い道の変更ということを言い出したのではないかと?考えます。

丹羽雄哉さんのコメントも印象的だった。「国民が将来に対して不安だから、消費税の増税について、理解し始めた。そのムードをぶち壊してしまわないか?とても心配だ。」と。

長きにわたりこの難しい医療福祉の分野を携わって仕事をしてきた人の発言だ。とてもよく理解できる。

私自身は、個人的には、消費増税自体が大反対だ。景気回復の腰折れになってしまうのは、間違いない。先の5%から8%になった時に、すでに実証されていて、アベノミクス効果をさらに加速させる方向は間違っていないだけに、自民党の明示された消費税に対する政策は残念だ。ブレーキとアクセルを同時に踏んでしまっては、せっかく快適に走れる車でも故障するに決まっている。何も良いことはないはずなのに???

あくまでも増税は、景気が回復した時。そしてバブル気味になるくらいになったら、増税したらいいのに?景気が回復すれば、今の税率でも税収は増えるのだから・・・。
消費税についてはホントに自民党には不満があります。