3月議会を終えて

3月議会を終えて

3月議会が、昨日終了しました。昨年の11月の市長選挙と市議会議員選挙後、五十嵐市長になって平成29年度の予算案を問う議会でした。予算規模は約1,400億円(一般会計と特別会計を合計して)にも拡大、最大規模の予算編成です。
注目は、五十嵐市長が選挙で掲げたマニフェストを反映した予算編成です。保育士に、30,000円の補助は、全国で初めてのことです。子育て政策に一石を投じたとも言えるでしょう。一方で、この具体的な効果は、今後検証する必要があるでしょう。 バラマキ財政にならないのか?全国で初めてと言っても、財政力が強いつくば市だからできる施策なのか?他の自治体も実現可能な先例政策になりうるのか?実効性と経済効果はどのくらいあるのか?効果を把握して見極める必要があるでしょう?実際に、国の施策により「保育拡大量」確実に増えています。つくば市独自の人的施策に手厚く踏み込んだ今回の30,000円の補助により、子育てがしやすくなり、子育てママが働きやすくなり、女性の働き方改革の促進に効果的なのか?見極める必要があります。

教育施策も、今後の小中一貫教育の方針の見直しもあります。門脇新教育長の議会答弁は、正直、ショッキングなものでした。教育長の持論の「社会学」を強く推し進める発言、また「小中一貫教育否定発言」は、特に印象的でした。教育学会ではそれなりに権威のある方のようですが、教育行政の執行者としての発言として本当に適切なのか?今後の教育行政に波紋を投げかけています。今後の五十嵐市長の教育行政運営にも火種になるでしょうね。

水道料金についても、議会が決断を迫られています。平成29年度末で、積立金が3億8000万円しか無くなってしまいます。このままで水道事業の運営ができるはずがありません。市長も「無責任な経営はしない」と料金改定「値上げ」発言をしました。今後、値上げ案をいつ、どのくらいの値上げ幅の案を提出するのか?注目されます。

昨日の議会最終日では、共産党が予算案について、賛成討論を行いました。つくば市の議会歴史上でも、全会一致での予算案可決は初めてのことです。また昨日、執行部より新年度の職員人事も発表されました。これによりようやく五十嵐政権が初めて動き出すことになります。市長就任して4ヶ月は、前政権での影響を受けた運営でしたが、4月からはすべての責任において五十嵐市長の行政運営が問われることになります。

私も議会運営委員長という立場で初めて臨んだ議会で、常に激変する議会対応に苦慮しました。反省もあった。執行部と各会派の細微なやりとりに機敏に対応できるようになりたいと考えています。市の職員の方々とのコミュニケーション、各議員各会派のコミュニケーションを取りながら、議会運営の進行役として努めていきたいと思います。今後、目標になりました。

さてまだまだ、今年度は終わってはいない。会社の経営審査も政務活動費もあるし。