医療や福祉に対する考え方

とある人から、医療福祉の現場からのご意見を聞くことがありました。
医療や福祉のことで、私の考えも少しFBで述べてみたいと思います。
これはご意見の方に返信したコメントの内容です。ご参照ください。

~これより~~

さて、一方で、私が知り得る限りの医療や福祉の今後についての考え方があります。
それは、日本は世界で稀に見る「少子高齢化、または、人口減少社会、そして、なおかつ経済は成長を維持しながらの医療福祉改革」を目標にしております。これは、今まで世界のどこの国も挑戦したことがない大変な政治目標になります。日本の国民皆保険制度は世界に冠たる医療制度です。昭和3年からはじまり約30年あまりを経て、国民皆保険制度が確立されております。民間企業の活力の力を国の医療制度が後追いするという制度です。先進国でもこれほどうまくいっている政策はないと確信しております。(あくまでも世界的に見ればです。もっとも完璧な医療福祉制度もあるわけではないでけども・・・。)
民間企業に医療費の約半分の負担をお願いすることによって、日本の国民に、健全な労働力と経済的安定を担保してまた自助の精神や働くことを促しているところが制度としての特徴ですね。ですから、民間企業の活力を利用して、民間が先行して、行政が後追いするというふうになっております。しかし、人口構造の劇的な変化により、少子高齢化が進むにつれて、この制度が維持できるかが?今後の課題になると思いますね。いわゆる団塊の世代がもっとも人口構造の多い世代を構成しておりますが、この団塊の世代が75歳以上になり、数がもっとも多くなる時が2025年になります。いわゆる「2025年問題」です。これが当面の大きな山場になります。2025年を迎える前に、いかに、この国民皆保険制度を維持することができるのか?これが私たちの世代がみんなで考えなければならない大きな問題だと考えます。これを乗り越えるためには、有権者の皆様に、今の医療制度の現状を理解していただく必要があるでしょうね。これが大変な作業になりますね。
ですから国会議員ばかりに頼っていてもだめでしょうね。我々みたいな地方議員も一緒になって、これらの現状を正しい医療制度の知識を広げる必要があると思います。介護保険制度が始まった時に、私の元ボス(丹羽雄哉)が厚生大臣を努めました。当時は、大変な批判を受けました。後期高齢者医療制度もネーミングが悪かったなどのイメージ戦略の失敗もありました。制度当初は国民の皆様にも反感を買うなどいいスタートではなかったと思いますが、しかし、一方で、介護保険も後期高齢者制度も、今ではしっかりと社会に定着した安定した制度が進んでおります。
いろいろな批判や現場の声があることは承知ですが、どちらにしても、現場の声を聞きながら、再三にわたって適切な制度改正を行いながら、現在に至っております。
今後も状況によっては、さらに改正は必要になってくるでしょうね。どちらにしても有権者の方との意見交換、情報交換を怠ることなく、聞く耳を持つことが政治家としての一番重要なことかと考えております。
~以上~~