3月議会 終了

3月月定例会が終了した。

平成27年度予算案は、市民ネットから提出された総合運動公園整備に関する予算を削除した修正案が提出されて、可決された。

執行部が提出された予算案が、修正とは言え、事実上、否定されたことになるわけだ。市原市長に対する政権運営に対しても厳しい判断が下されたと言ってもよい。前回の土地公社が66億で購入した案の時は、14vs13 で、僅差で可決されたわけだが、その時の賛成派の議員からも、今回の投票行動を変えた議員もあり、一人は棄権、一人は反対の立場になったわけだ。結果、修正案は賛成13 vs 反対12 棄権1という結果になり、可決された。

我々の会派「つくば自由民主党」も、このFacebookの上でも、何回か説明をしてきたが、運動公園整備については、基本的には、必要なものだとの基本的立場がある。神谷議員や小久保議員においては、地元の旧筑波地区の北部振興や活性化においても、是非、建設しなければならない案件とも言えよう。

神谷議員の修正案の賛成討論の内容には、「(執行部原案に対して)賛成したくてもできない」心情が伺えた。
一つは、社会資本整備総合交付金の内容が不明確であること(最大で4割)。一体、305億円に対して、どのくらいどのような内容の交付金が得られるのかなかなか信頼性のある回答が得られなかったこと。
また当初から指摘していたように、もともとの4つの候補地にすべて金額を提示して(わかりやすくいえば見積もり合わせ)、議会に提出して、詳細説明を図るべきだったこと。そして、要望書の大半の趣旨は、「必要なものは公式公認の記録会や大会が開催できる陸上競技場」であったのに、体育館整備が第1期整備として組み立てられた案になっていて、その理由については、茨城国体の開催の理由があったものの、茨城県からのバックアップなどの内容にまだまだ不足とされるものがあったことなどの要因があったからだ。
地元の神谷議員(私も小久保議員も同じ)としても、多くの整備実現の意見は届いている中で、苦渋の選択をしての採決だったわけだ。

また一方で、提案者の市民ネットの質疑のなかで、「住民投票の結果を経てから、議会で図るべきだ」との回答があったのだが、私が修正案に賛成した理由とは、まったく相異なるものである。再度、コメントするが私は「住民投票」物事を決めるやり方は承服できない。3月の議会でもあれだけ、各議員が喧々諤々、是々非々の質疑応答を繰り返しているわけだ。その結果の議決の決断なわけで、住民投票の結果を議員が尊重するべきではないはずだ。ひとつの案件に絞って、住民投票をすることは、一見、それなりの大義があり、民主主義の原理にも、十分意見が反映するとの風潮が、現代の政治の特に地方自治の中に蔓延している。

それに対して地方議員もそれを流行りのように受け取って認識をしているようだが、全然違うものだと考える。市民の直接参加型政治の典型であって、このような政治的なやり方は、「不平等」なのだということを、改めて私は訴えさせていただきたい。歴史が証明している。「不平等」だから、議会制民主主義という政治のあり方が、確立してきているのだということを、是非、市民の皆様にも知っていいただきたい。ましてや政治を一番勉強しているはずの議員が、この基本中の基本を否定するなど、ありえない話なのだ。

我々、つくば自由民主党が採った議決の理由はまったく別の理由だということを強く述べておきたいと思う。

それでも現実的には、執行部も今後、どのような政策方針を取るのか?行われるだろう「住民投票」の動向も鑑みて、今後はつくば市議会は大いに注目されることになるだろう。
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