茨城県市議会議長会平成26年度第1回議員研修会

茨城県市議会議長会平成26年度第1回議員研修会 が、筑西市のダイアモンドホール (〒308-0847 茨城県筑西市玉戸1053−40296-28-8511 )にて、開催されました。

講演の内容は、今回は、ちょっと置いておいて。

懇親会の席での話。北は北茨城または高萩市から、取手や神栖市まで、茨城県内の市議会から議員が集まっての懇親会は、名刺交換や情報交換の有意義な時間でもあります。
県北の市では、人口減少による過疎の問題、財政の問題が一層深刻さを増していることを話される議員の方が多くいました。「つくば市が羨ましい」というわけですね。茨城県内でも守谷市やつくばみらい市、つくば市は、TXによる影響で、茨城県内でも、唯一、人口増加であり、今後もますます増加が見込まれる地域であります。それに反比例するかのごとく、他の市では、高齢化と少子化による人口減少問題が深刻さを増しているわけであります。この問題を解消するための打開策が無いために、苦しんでいるわけであります。もっともこれは、日本全体を取り巻く、国家的な問題なので地方自治体の力では、限界があるのですからね。私もそのような話を聞いても、返答する言葉がなかなか出てこないのが正直な心境でした。

また、これは有権者の方に、このような話をお知らせするのは、色々な意見や批判が来るとは思うのですが、あえて真実の話なので、述べておきますが・・・。議員の給料や待遇の問題です。県議会議員はちょっと別にして、市町村の議員の給料やいわゆる政務活動費など、もちろん、市民からの税金だから、厳しくともいうことももちろんですが、実際問題として、各地方の議員さんは、皆さん「議員の報酬、政務活動費は安すぎる」と考えていることです。もちろん市町村によっては、その議員報酬も格差があることはもちろんですが、手取りで20~30数万円で、期末手当はあるにしても、普段の議員活動や次の選挙費用等を試算してみても、とてもやっていけないのが、現状です。

議員がサラリーマン化しているという言葉が適切なのかどうか??わかりませんが、このままでいけば、議員の立候補できる方は、田舎の方の周辺地域からは、出馬するような方がいなくなってしまうでしょう!このような現象が、本当に、地方行政または地方議会の政治に本当に良いことなのか?考えなければならないことだと思います。議員として職業の自立ができる報酬なりは、見直すべきものだと考えますね。「議員がろくでもないから、議員報酬を下げたり、政務活動費を削減する」との論調が日本全国的にも流布されているようですが、この問題は、民主主義のコストをいたずらに削りすぎると、良識ある政治ができるのか?私は疑問に感じます。

もちろん政治活動は自由です。個人の議員の活動も経費を掛けないで4年間過ごす議員もいるし、選挙がない期間でも、こまめに活動報告を配布したり街頭演説をしたり、活発に後援会活動をしている人もいます。温度差はあるにしてもね。ただ議員の義務としてもせめて市民や有権者の方に、議会での論戦や自身の政治活動の報告、政治理念や政策を訴えるのが活動の基本だと思います。それをやることが義務とすれば、やはり必要なコストは発生する。つまりお金がかかるわけです。私も手前味噌でありますが、議員になってから、定例会後に活動報告を刷って旧桜地区を中心に、毎回配布しておりますが、この経費だけでも、結構な金額になります。正直、今の議員報酬などではやっていけないのが、現状です。おそらく今回集まった議員さんのほとんどがそう感じているのではないかと思います。自民党から共産党の議員までね。だから私は、もう一度、このようないわゆる「民主主義のコスト」でもある議員の報酬や待遇等は、見直すべき案件でもあると考えます。

有権者の方に、このようなコメントを発すると、当然の如く「議員なんで何もやってないじゃないか」などのご批判をおっしゃる方もいることも十分承知ではありますが、これが正直な議会活動、議員活動の実情だと考えております。

一方で、選挙になれば「議員報酬を見直して、報酬を上げるべきだ」などと訴えながら選挙を戦って、勝てるわけがありません。あえて政党は控えますが、某党の議員さんは、「党是で議員報酬を上げるなんて言えない。」という有様です。逆に「まだまだ経費削減。無駄削減。」を訴えて選挙を戦うわけです。2年前の時も市長選挙で、現職の市原市長の反対派から「市長の退職金をもらわない」との政策を訴えた候補者がおり、現職の市長も「市長報酬を半分にする」というような政策を掲げてましたが、本来の市長選挙で掲げられるような重要案件でもないのに、なぜかそのことばかりを連呼して、戦ってしまうわけですね。選挙の現実が浮き彫りになったとも言える現象ですね。

小渕優子代議士の政治資金問題により、一層、政治とお金の問題が注目されているわけですが、きちんと政治活動の使途を報告しなければならないことは当たり前のことです。一方で、議員が毎日、日々、政治活動についてのお金の問題を悩みを繰り返しながら、活動していることも事実なのです。

今回も思ったことをつらつらと述べさせていただきました。是非、ご批判やご意見をいただければと思います。

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