残念だった。一般質問。

残念だった。一般質問。
本日の一般質問の内容は主に下記のとおり。
1. 残土の処分について。
2. 入札について。不調について
3. 水道事業について。また水道料金について。
まず残土の処分については、平成26年度の発注から基本的に、建設発生材としての残土処分は、「指定処分」との回答を担当部長からの答弁をいただきました。これは長年の懸案だったので多くは「自由処分」が多かったのですね。ですので全部指定処分になったとの回答は非常に評価できるものです。取りまとめをした担当の道路課などの方々には大変感謝を申し上げます。今後は基本的に県のストックヤードを借りて対応するとの二次質問での回答もいただきました。
続いては入札の不調についてですが。不調の背景について、私の方から解説をしました。
要点は、①もともと、つくば市の入札制度自体に、あまり魅力がないので、建設業者の心理に、入札の魅力を感じなくて参加意欲を感じなくなっていた。また工事契約の過程でも、設計変更の対応などにも機敏なレスポンスがないためにつくば市の入札自体に参加しない傾向があった。②さらにここに来ての東日本復興やアベノミクス特需、東京オリンピックの特需などにより、資材価格の高騰、燃料費、人件費等高騰、人材不足などの建設業界の環境変化も影響して、積算価格と実勢価格の大幅な乖離が発生しているために、これも複合的に条件が重なって、不調が出ているとのことです。 以上が1回目の質問内容です。ここから2回目は一問一答式で・・・。2回目は、平成25年3月に総務省自治行政局長と国土交通省土地・建設産業局長の表書きで、「公共工事の迅速かつ円滑な施工確保について」という文書が発行されていますが、この資料を提出して、「公共工事の迅速かつ円滑な施工確保について」の中の内容を箇条書きにして、その内容を質問しました。詳細は下記のとおり。
1. 見積り活用方式。これは、やったことがあるのですか?
2. 歩切りの根絶は?これはやっているのですか?
3. 設計変更は?(共通仮設費に含まれていると言われる)
4. 最低制限価格の見直しは?やってますか?
5. 地域の受注機会の確保
6. 資金調達の円滑化について。中間金払い制度は、今年度からでしたね。
地域建設業経営強化融資制度は?
7. 受発注者間の情報の共有については?
そして私からの提言として最後に、今年の2月12日に、「茨城県営繕課と住宅課」と「建設業協会」と「県の建築士事務所協会」が、入札不調が発生している状況を踏まえて、意見交換会を開催したことを紹介して、今後、ワーキングチームを設置して、具体的な工事案件を抽出しながら設計価格と実勢価格の比較検証を進めるという内容の事例を説明して、つくば市にも同じような認識の迅速な対応(レスポンス)を求めました。
最後に市長のコメントを求めると、市長からの反問権を行使されました。質問の内容は2点。まずは、「五頭議員は建設業界の方だから、今回の質問は、利益誘導だということになるのではないか?」との質問。もう一つは「歩切りの根絶というが?歩切りをしているか?いないかは?五頭議員がわかるのではないか?」との質問でした。
今回の反問に対して、正直、非常に残念に感じました。まず、市長が五頭議員の内容は利益誘導だと問いただしたことについて、私が質問したのは、あくまでも「公共工事の迅速かつ円滑な施工確保について」という文書のしかも国が通達した文章の内容を一つ一つ、国や都道府県がやっている対応を質問していったのに、それを「利益誘導」だと私に対してそのような否定的な解釈で質問したことだ。
要は市長は、「国や県からの通達を私は鼻からやるつもりはありません」と公言しているようなものなのだ。そんな話を議会の場で、公言してしまっては、それを聞いた建設業者の方は「あ~。やはり市長は改善をするつもりはないんだな」と感じるわけだ。ということはまた入札に参加しなくなるという心理が働く。→ 結果、また不調が出るのではないかと???私は、こう考えた。
まったく市長のこの入札や不調に対する現状の認識が欠如していると非常に残念に感じた。
また2つめの「歩切りは五頭議員がわかるのではないか?」との質問も。話がよくわかってないと感じた。歩切りをするのは発注者なのだから、受注者側だった私がわかるわけがないのだ??何ともチンプンカンプンな質問に、私も「あ~。市長は入札について何もわかっていないんだなあ?」と感じた。勉強していないんだなあと。歩切りしているかどうか?わかってしまってはそれは犯罪行為でしょう。
何とも後味が悪い。市長のコメントにもすごく残念だった。私としては、あくまでも不調という行政執行ができないという現実な問題に対して、真摯に、研究して調査して、質問したのに、何とも回答や反問の内容は、低俗な政争の議論に持って行ってしまったことにとても残念に感じたわけだ。
もう少しレベルの高い話をして欲しかったわけだ。
最後の水道料金の問題にしても、適切な価格、適切な運営についての質問をしたつもりだ。30年間も料金据えおいて、見直しをせずに、15年以上も赤字経営して、また供給単価と給水単価の逆転現象が22年以上も続いていて、健全経営を目指しますと言って、まともな市民が黙っている方がおかしいとも感じた。最後に市長がまた反問権を行使して、「それでは五頭議員は、いい案があればご提示して頂けるのでしょうか?」との反問。私は、それは「各議員が自分の政治活動で、事実をキチンと市民に対して説明するべきだ」と回答しました。市長の思惑も「議員がダメだからだ」とでも言っているかのような質問だったが、水道料金の話は、確かに、そろそろ議員がきっちりと決断する時が来ているわけだ。だから本音を回答させていただきました。
ま、とにかく今日は後半はかなり白熱した議会になりました。
また今度、入札がありますね。また不調がでなければいいのですが・・・?